山本昌3000回投球!中日連敗ストップ

[ 2008年5月14日 21:30 ]

通算3000投球回を達成し、祝福の花束を手にする中日・山本昌

 【中4-1ヤ】中日は4回2死三塁から暴投で1点を先制。6回はウッズ、7回は李炳圭、9回は中村紀のソロ本塁打で加点した。山本昌が6回途中まで1失点に抑えて2勝目。岩瀬が12セーブ目。中日の連敗は3で止まった。山本昌は通算3000投球回を達成。プロ野球26人目。初登板は86年10月16日のヤクルト戦。ヤクルトのリオスは5敗目。

 ≪見せつけたベテランの強さ≫6回、2死を取った直後に暴投で失点し、さらに死球を与えたところで降板となった山本昌の背後に「祝3000投球回」の文字がでかでかと浮かび上がった。少しばつが悪そうに花束を受け取った42歳は「しっかりアウトを取って代わりたかった」と頭をかいた。

 立ち上がりから低めへ切れのある直球を投げ込み、2回までに4三振を奪った。6回に制球を乱してスタミナ面に課題を残したとはいえ、責任を十分に果たしチームの連敗を3でストップ。ここ数試合ふがいない投球が続いていた若手先発陣の前で、ベテランらしいたくましさを見せつけた。

 素朴な人柄で、試合後にヒーローインタビューに指名されると、驚いたような表情で「おれ?」と自分の胸を指さした。3000投球回について問われ「長くやってるんでそういうこともあるが、チームが勝って良かった」と話すと、敵地に詰め掛けた観客から大声援を受けた。22年前に初めてプロのマウンドを踏んだ思い出の神宮で節目の数字を刻み、目標とする通算200勝にもあと「5」とした。

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2008年5月14日のニュース