仁志が決めた!今季巨人戦初勝利

[ 2008年5月14日 06:00 ]

<横・巨>10回、サヨナラ打を放ち、一番ポーズを見せる仁志

 【横浜4-3巨人】今季巨人戦6試合目にして初勝利をもたらしたのは、ベテランのバットだった。延長10回1死三塁から仁志が越智のフォークを左前に運び、チーム今季初のサヨナラ勝ち。吉村に抱き上げられると左手の人さし指を突き上げた。古巣相手の殊勲打に「勝ち方が大きい。(巨人戦初勝利は)恥ずかしいが、これから勝てば帳消しになるので頑張りたい」と声を弾ませた。

 絶体絶命の崖っ縁から“全員野球”でつかんだ1勝だ。1点を追う9回、元同僚クルーンを攻め、1死一、二塁から吉村がバットを折りながらも中前へ同点適時打。今年からグラブなど野球用具に感謝の意を込め“おかげさまです”と刺しゅうを入れている吉村は「バットは折れたけど気持ちが勝った」と笑った。負ければ今季最多の借金15となる試合。野手は控え捕手の黒羽根を除く15人を使った大矢監督は「粘ったかいがあった。サヨナラで勢いが出るんじゃないかな」と言った。

 依然苦しい状況に変わりはない。しかし、仁志は「みんなでやっている感覚が伝わる試合だった。まだまだこれからですよ」と巻き返しへ言葉に力を込めた。

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2008年5月14日のニュース