【柔道全日本選手権】田嶋剛希が快挙!90キロ級選手の優勝は14年ぶり 記憶が飛ぶアクシデントも克服

[ 2026年4月26日 19:58 ]

柔道全日本選手権 ( 2026年4月26日    東京・日本武道館 )

<全日本柔道選手権>優勝を果たし、天皇杯を掲げる田嶋(撮影・木村 揚輔)
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 体重無差別で男子日本一を決める大会は、90キロ級で24年世界王者の田嶋剛希(パーク24)が初優勝を果たした。90キロ級選手の優勝は、12年の加藤博剛以来、14年ぶりの快挙。決勝では同級ライバルの村尾三四郎(JESエレベーター)を破り、「柔よく剛を制す」を体現した。

 決勝の畳を下りた瞬間、目から涙があふれた田嶋は、「実感がないというのが正直な気持ち。(涙の理由は)全日本を獲ったことより、村尾選手に勝ったことが大きかった」と語った。28年ロサンゼルス五輪代表の座を争うライバルとは、昨年の世界選手権決勝で敗れるなど、直近で3連敗中。特に12月のグランドスラム東京大会決勝では豪快に投げられており、追いかける立場であることは明白だった。

 世界選手権で敗れた後から、「あまり技術的なことをしゃべりたくないが、戦い方を変えていた」という。この日の決勝も終盤まで劣勢で、旗判定なら敗色濃厚だったが、残り8秒で相手も前に出てきたところで刈り足を捉えた「無我夢中でとっさに出た技」という隅返しが決まり、技あり。男子日本代表の鈴木桂治監督も「最後まで諦めなかった」と称えた。

 21年王者の太田彪雅(旭化成)と対戦した準決勝は、2―1の旗判定で辛勝した。実は試合中に頭を打っており、「自分が白だと思っていた」。赤旗2本が上がって畳を下りると、チームメートから「よくやった」「早くリカバリーしよう」と声を掛けられたといい、「負けたのに何で?と思っていたら、赤で勝っていた」。一時的に記憶が飛ぶアクシデントも乗り越え、日本一に上り詰めた。

 10月の世界選手権(バクー)代表には村尾とともに選ばれており、五輪代表争いは今後ますます激化することになる。全日本選手権は国際ルールと異なるため、この日の勝利は「番外編ですね」と遠慮気味に語った田嶋。それでも「遠距離恋愛的な感じだったが、やっと会えたねと思った」とライバルの背中が見えたことを強調。今度は90キロ級の畳で、村尾からの勝利を目指す。

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