【フィギュア】坂本花織が有終V 忘れない北京五輪フリー前夜の追い込み

[ 2026年3月29日 03:02 ]

フィギュアスケート世界選手権第3日 ( 2026年3月27日    チェコ・プラハ )

<世界フィギュア女子フリー>いつもと同じように中野コーチから背中を叩かれスタート位置に向かう坂本花織(撮影・長久保 豊)
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 【記者フリートーク】すぐに思い出せるシーンがある。22年北京五輪フリー前夜、午後9時の冷え込んだサブリンクに坂本が現れた。本番会場での最終調整を終え、再び練習を行う選手はたった一人。ギリギリまで追い込む必要があるのか周囲が心配するほど、何度もフリーの音楽を流した。ジャンプで転倒しては起き上がる。ストイックに演技に向き合う姿に、不思議な静寂が生まれた。最後の最後にノーミスで完遂し、現場は拍手喝采。練習後、思わず私も「明日いける」と声をかけると坂本は「やったるで」と拳を握った。

 結果は当時悲願だった銅メダル。坂本が18歳の頃から取材し、一貫して感じるのは天真らんまんなようで競技に対し一切の妥協がないこと。自らが納得するまでやり抜く大切さを教えてもらった。有終の美を飾った世界女王へあの日のように心から拍手を送りたい。(フィギュア担当・大和 弘明)

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