【岡崎真の目】大技なくても…坂本花織 ダイナミックなジャンプで加点を量産し圧勝

[ 2026年3月29日 03:01 ]

フィギュアスケート世界選手権第3日 ( 2026年3月27日    チェコ・プラハ )

<世界フィギュア女子フリー>演技する坂本花織(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 坂本は序盤から全く危なげなかった。後半の2回転半からの3連続ジャンプでややバランスを崩しかけたものの、「やり残すことがないように」という強い思いで見事に最後まで滑りきった。GOE(出来栄え評価)は全てプラス。演技点も10点を付けているジャッジが4人、しかもそのうちの1人は3項目全て10点。文字通り「有終の美」を飾るのにふさわしいパーフェクトな演技だった。

 トリプルアクセルや4回転ジャンプのような大技がないにもかかわらず2位以下と10点近い大差がついたのは、彼女の一番の持ち味であるダイナミックなジャンプで加点を量産した結果だ。基本に立ち返って自分の良さを突き詰め、質で勝負した演技はしっかりと結果に結びついた。

 演技の素晴らしさに加え、人間性の面でも“愛されキャラ”で世界中のファンを魅了した。日本のスケート界に残した功績はとても大きい。偉大なスケーターがいなくなるのは寂しいが、今後は後進の育成にもあたるようなので、どんな選手を育ててくれるのかという新たな楽しみができた。長い間、本当にお疲れさまでした。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2026年3月29日のニュース