【Sスケート】今季限りで引退の高木美帆が帰国「まだ実感がわかない…不思議な気持ちを抱えてます」

[ 2026年3月10日 12:35 ]

スピードスケート世界選手権最終日 ( 2026年3月8日    オランダ・ヘーレンフェイン )

帰国後の取材を終えメダルを手にポーズをとる高木(撮影・村上 大輔)
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 今大会限りで現役を引退するスピードスケートの高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が10日、現役ラストレースを滑ったオランダから帰国した。

 成田空港で取材に応じた高木は「まだ実感がわかないところはある。いつものシーズンが終わったなっていうような感覚で戻ってきてる部分もありながら、普段だったらこの後練習が始まるまでの間に何をしなきゃいけないなっていう話になってるんですけど、そういうのがあんまりなく、ゆったりしてる時間も流れてるので、そこにある意味を感じながという不思議な気持ちを抱えてます」と率直な心境を語った。

 「いつもなら来シーズンみたいな話になると思うんですけど、なんかそういうそういう反省をしてないってのもひとつ、自分の中での不思議な感覚ではあるんですけど。この2週間で引退を決めてから感じたものとか考えたことっていうのはたくさんある。そういうのを少しずつ形にしていけたらいいなっていう風に思ってます」

 帰国便の機内では「12、3時間ぐらいの飛行機で8時間ぐらい寝てたので…」と明かし「感傷的になりましたね、機内ってより空港まで行く時に」と回顧。「最後、ヨハン(・デビット・コーチ)に送ってもらったんですけど、その中でも色々話できるかな?って思ってたんですけど、逆に話してると悲しくなってきちゃうので。話せる状況じゃなかったっていうのとかもあった。どっちかそっちの方が強かったかなって思いますね。感傷に浸っていた時間は。自分の中で最後の大会を終えたっていうことの対しての気持ちをなんかどう言葉にしていいんだろうていう思いがあるので、なんかそういうのをゆっくり考えてたら眠くなってきたんで、あとはずっと寝てました」と明かした。

 夏冬通じ日本女子最多の五輪メダル通算10個を誇る高木は、ミラノ・コルティナ冬季五輪後の今月4日に自身のSNSで世界選手権(5~8日、ヘーレンフェーン)終了後に現役を引退する意向を表明した。

 引退を決断した時期については「たぶん引退に関してはすごく少しずつゆっくり考えていたことではあって、オリンピック終わって決めたっていう感じではないですね。オリンピックの結果も踏まえてそう思ったとか、そういうわけでもなくて。この4年で新しいことにチャレンジしていく中で少しずつ感じてきた自分の変化だったりとかに向き合っていく中で、オリンピック前後ぐらいですね、ああその時が来たかなっていう風にふと思ったのが大きいかなとは思っていますね。細かい理由をあげれば多分色々出てはくるんですけどま、それはおいおい話していけたら」と語った。

 集大成となった大会は短距離から長距離の4種目総合で競うオールラウンド部門で総合3位に入った。試合後の引退セレモニーでは「ありがとう、さようなら!」と英語でファンにあいさつ。「自分が実現できる中で、最高の締めくくり方ができた」と語っていた。

 ◇高木 美帆(たかぎ・みほ)1994年(平6)5月22日生まれ、北海道幕別町出身の31歳。北海道・帯広南商高、日体大出。5歳でスケートを始める。10年バンクーバー五輪に中3で出場も、14年ソチ五輪は出場を逃す。18年平昌の団体追い抜き、22年北京の1000メートルで金メダル。五輪4度出場。W杯日本勢最多の通算38勝。19年3月に出した1500メートル1分49秒83は世界記録。家族は両親と兄、姉・菜那さん。身長1メートル65。

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