【柔道】パリ五輪金の角田夏実 第一線退く意向表明「GS東京の時、あの舞台にもう一度と思わなかった」

[ 2026年1月30日 13:08 ]

<柔道・角田夏実会見>会見に臨んだ角田夏実(左)。右はSBC湘南美容クリニック柔道部・山田利彦相監督(撮影・郡司 修)
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 柔道女子48キロ級パリ五輪金メダルの角田夏実(33=SBC湘南美容クリニック)が30日、千葉県浦安市内で「これまでの私、これからの私」と題した会見を開き、第一線を退く意向を表明した。全日本柔道連盟に強化指定辞退届も提出したという。

 柔道着姿で登場し「パリ(五輪が)終わった時にまだ戦えるんじゃないかと思っていた。ゴールドゼッケンで試合に出たい思いもあって昨年2月の大会に出た。けどやっぱりモチベーションが上がらなくて、一度競技から離れてみて自分はどう思うのか考えようと思った。もう引退だなと感じたのは、昨年グランドスラム東京の時、私もあの舞台にもう一度立ちたいって思わなかった。自分も苦しかったよな、と思ってしまった時点で次の大会に出るのは厳しいのかなと気付きました」とコメント。

 今後については「全国を回って柔道教室をしていきたい。ここまで遅咲きの人はいないと周りから言われているので、アスリートのエリートコースじゃなくても夢をかなえることができると、子供たちに伝えられることがあると思う」と話した。

 千葉県八千代市出身の角田は8歳から柔道を始め、八千代高―東京学芸大で活躍。当初は52キロ級を主戦場としていたが、東京五輪の代表争い終盤から48キロ級に転級した。巴投げや関節技を武器に、2021年から世界選手権で3連覇を達成。初めて出場した2024年パリ五輪では、日本柔道史上最年長の31歳11カ月で金メダルを獲得した。その後はテレビやイベントなどの出演が急増して一躍国民的スターになり、柔道の普及活動にも尽力してきた。

 パリ五輪後は昨年2月のグランドスラム(GS)バクー大会と同4月の体重無差別で争われる全日本選手権に出場。去就については「毎日コロコロ変わる日々を過ごしている。自問自答しながら考えたい」と思い悩む日々が続いていた。昨年12月には一部メディアによって本人の意志に反した引退報道が出されたが、直後に自身のSNS上で「最終的な決断にはまだ至っておりません。本来であれば、最初の一言を自分の口からお届けする予定でしたが、報道が先行し、言葉になり切れていない想いが異なる形で拡散してしまったことを大変残念に感じております」と“誤報”を完全否定していた。

 この日の会見で、引退の解釈について「私の中での引退は五輪という一番上を目指さないこと。第一線を退くことが私の中では引退かなと。ロス五輪は今の中途半端な気持ちで目指せるものではないので」と発言。「柔道は好きだから練習もしたいし、試合にも出たいと思ったら出たい。引退は柔道着を脱ぐことではないと思ってる」と語った。

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