女子相撲元世界一の長谷川理央が13年ぶりに白鵬杯出場へ「女子の部」新設に感謝 現役続行にも意欲

[ 2026年1月21日 05:46 ]

世界相撲大会「白鵬杯」の記者発表会見で白鵬翔氏と握手する、女子相撲中量級元世界一の長谷川理央
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 大相撲の元横綱・白鵬翔氏(40)の名を冠した世界相撲大会「白鵬杯」の開催記者発表会見が20日、都内で開かれた。

 同大会は、白鵬氏が現役横綱だった2010年度に創設した少年相撲大会。2013年度から両国国技館開催となり、出場選手は小中学生(2022年度からは幼児も参加)の男子に限定されていた。今年から会場をトヨタアリーナ東京に変更。13年ぶりに女子選手の参加が認められ、新たに「女子の部」と「成人の部」が設置された。大会は2月7~8日の2日間開催で行われる。

 2024年の世界選手権女子中量級(73キロ未満)で金メダルを獲得した長谷川理央(慶大4年)が特別ゲストとして会見に同席。白鵬氏と、慶大相撲部監督で日本相撲連盟常務理事の奈良文彦氏と3人でトークショーを行った。長谷川は今大会、新設された「成人の部」女子軽重量級(65キロ以上80キロ未満)に出場する予定。従来の階級(73キロ未満)より一つ上の階級も含めた全国トップレベルの選手たちと“初代女王”の栄誉を懸けて試合に挑む。大学卒業を機に競技から離れる考えもあったが、昨年の世界選手権で準優勝だった悔しさと今大会の出場が決まったことから「目標がまたできて続けたいと思っている」と現役続行への意欲を示した。

 白鵬杯の出場は、小3だった第3回大会以来13年ぶりとなる。当時は東京・有明コロシアムでの開催だったため女子選手も男子に交じって参加。全国レベルの強豪男子選手を次々に破って勝ち進み、準決勝で花房海(現幕下・花の海)に敗れたものの見事3位入賞を果たした。「憧れの白鵬さんに見ていただけることに当時は緊張もあった。それがあって今の自分があるので、開催してくれてうれしかった」と懐古。そして「選手たちの目標やモチベーションになる大会を注目されるような形で開いていただけるのは選手としてうれしい限り。そういうところも本当に尊敬している」と白鵬氏への感謝を述べた。

 白鵬杯が国技館開催になったことで女子選手参加不可になって以降「女子の部」創設を願う声は数多く挙がっており、白鵬氏もかねて切望していた。2024年2月には、白鵬杯女子の部の“前身”にあたる「ドリームガールズ杯」を開催。大会1週間前の事前練習会では長谷川が指導役として参加し、初めて出場する白鵬氏の娘たちに相撲の基本を教えていた。今年ついに「白鵬杯女子の部」が新設。長谷川は「女の子たちも頑張っていれば注目してもらえるということで、次も頑張ろうという気持ちになってほしい。今の小中学生にとってはうれしい経験になると思います」と女子選手たちの思いを代弁し「男女どちらの試合も見られる貴重な機会。それぞれの魅力が伝われば」と相撲ファンへ呼びかけた。この大会が、近年急速に進んでいる女子相撲の普及をさらに加速させる起爆剤となりそうだ。

 また、長谷川は昨年11月に地元の青森で県褒賞を受賞。相撲関係者では鏡里や初代若乃花ら名横綱が受賞してきた名誉ある賞で、2024年春場所で新入幕優勝を果たした尊富士まで過去9人の力士が受賞してきた。この日、長谷川の青森県褒賞受賞を祝して白鵬氏が花束を贈呈。「大相撲からではなくアマチュア相撲から初の受賞ということで、おめでとうと直接言いたかった。今日それができてうれしく思います」と祝福のコメントを述べた。世界一の女子相撲選手が大相撲の横綱と同等の評価を受けたことで、女子相撲並びにアマチュア相撲の価値向上を実感しているようだった。

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