フィギュア五輪前哨戦 日本人女王争い超し烈 千葉“驚き”首位発進 5位坂本が悔し涙 代表争いも混沌

[ 2025年12月5日 21:45 ]

フィギュアスケートGPファイナル第2日 ( 2025年12月5日    名古屋市・IGアリーナ )

<GPファイナル第2日>女子SP、得点を確認し笑顔の千葉百音(左)(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル第2日が名古屋市で行われ、6選手で競う女子のショートプログラム(SP)には日本人4選手が登場し、し烈な女王争いを演じた。

 1番滑走の渡辺倫果(三和建装・法大)は、トリプルアクセルを着氷。その後のジャンプで体勢を崩す場面もあったが、3回転ループを降りるなどまとめて、70.68点となった。

 2番滑走の17歳・中井亜美(TOKIOインカラミ)は公式練習で大技トリプルアクセル(3回転半)を着氷するなど仕上げてきたが、本番では体勢を崩した。それでも、その後のジャンプはまとめて、73.91点だった。

 5番滑走は、22~24年世界選手権3連覇の坂本花織(シスメックス)。冒頭の3回転ルッツは回転不足となったが、以降のダブルアクセル、後半のフリップ―トーループの連続3回転もしっかり降りた。それでもリンクの上では不満の表情を浮かべ、リンクを出ると悔し涙を我慢できず、熱いものがほおを伝った。得点は69.40点にとどまった。

 そしてラスト6番滑走は、昨季世界選手権3位の千葉百音(木下グループ)。「ラストダンス」の軽快なリズムに乗り、冒頭のフリップ―トーループの連続3回転を着氷。以降のダブルアクセル、3回転ルッツも降りてノーミスで滑り終え、77.27点をマーク。キスクラでは得点を見つめる表情が固まってしまうほど、驚きだったようだ。73.44点だった自己ベストを大幅に更新してのSP首位発進となった。

 結果、2位は75.79点のアリサ・リュウ(米国)で、3位は中井となり、坂本はまさかの5位。代表争いは混とんとしてきた。

 各種目シリーズ上位6人が集う頂上決戦に女子は日本勢4人が出場。来年2月のミラノ・コルティナ五輪の代表争いは大混戦で、今大会の結果が五輪切符への行方を大きく左右する。五輪の前哨戦とも言える今大会で、日本勢で上位2枠に入れば、し烈を極める代表選考で大きな前進となる。

 ▽フィギュア五輪への道 各3枠の男女は全日本選手権(19~21日、東京)優勝者が自動的に代表入り。2、3人目は全日本の2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人、全日本終了時のシーズン最高得点上位3人などから総合的に選ぶ。2枠のペアは全日本1、2位と、全日本終了時のシーズン最高得点などを基に選考。日本の団体出場が決まった場合、アイスダンスはペアと同じ基準を適用する。

 ▼坂本「プレッシャーというより、自分に負けてしまった。自分でもわからない。映像を見返して振り返れたら。(フリーへ)失うものは何もない。フリーで自分の演技ができるように頑張ります」

 ▼中井「(トリプルアクセルは)絶対に跳べるという気持ちで跳んで、着氷は乱れたけど転倒なく終われて良かった。(終わった直後は)悔しい気持ちもありながら、うれしい気持ちもありながら。他のジャンプをまとめることができた。このような点数を頂けると思っていなかった」と話した。

 ▼千葉「(落ち着きながら)最後のスピンするまで気が抜けずふわふわしていた。その中で滑り切れた。違う立場からのファイナル。想像以上のお客さんいらっしゃり、とにかく声援がすごかった。まだ、点数に実感持ててない。点数と感情が一致していない。(フリーへ)緊張した中でも自分の滑りを貫きたい。しっかり落ち着いて臨む。心だけは一つの波もない状態で気を強く行きたい」

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