【玉ノ井親方 視点】大の里の敗因はっきり 立ち合い踏み込みの鋭さと当たりの強さが足りなかった

[ 2025年11月18日 19:47 ]

大相撲九州場所10日目   ○義ノ富士(押し出し)大の里● ( 2025年11月18日    福岡国際センター )

義ノ富士に敗れた大の里 (撮影・亀井 直樹)
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 義ノ富士が100点満点の相撲を取った。勝因は立ち合いに尽きる。左を固めて、相手の武器の右差しをガード。逆に先に右を差して、左をのぞかせながら一気に走った。横綱に反撃の隙を与えず、前に出ることに徹したのが良かった。

 幕内では初顔合わせ。ただ、学生時代に3度の対戦経験があり義ノ富士にすれば、どういう相撲を取れば横綱が嫌がるか、よく分かっていたと思う。立ち合いの一歩目が速く、懐に入って休まず攻めた。ご当所、九州で価値ある金星。何より全勝の横綱に土を付けたのは大きい。

 一方の大の里は完敗だった。右を差して左でおっつける形ができれば盤石だが、この日のように差せずに中に入られると、上体が浮くのが欠点。押されたり、攻め込まれたりした経験が少ないから、自分の形をつくれないと、慌ててしまうのかもしれない。ただ、敗因ははっきりしている。立ち合いの踏み込みの鋭さと、当たりの強さが足りなかったこと。その修正は難しいことではない。だから尾を引く負けではない。逆に気持ちが引き締まるだろうし、相手にこれだけ良い相撲を取られたら仕方がないと、切り替えてあすからの終盤戦に臨めるはずだ。(元大関・栃東)

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