【高校ラグビー】履正社「全員1年生」で初陣 激戦区大阪21日に開幕

[ 2025年9月21日 06:00 ]

21日に大阪府予選初戦で茨木と戦う履正社ラグビー部の1年生部員たち
Photo By スポニチ

 第105回全国高校ラグビーフットボール大会大阪府予選が21日、各会場で開幕する。大阪第2地区では、今春にラグビー部を新設した履正社が1回戦で茨木と対戦する。チームを束ねるSO浮田圭悟主将(1年)は「緊張はあまりなく、1期生の1年生だけで臨む(15人制では)初めての公式戦なので、ワクワクしています」と言葉に力を込めた。

 高校野球や高校サッカーの強豪として知られる履正社。2019年夏の甲子園大会は井上広大(阪神)を擁して全国制覇を果たした。サッカー部も全国大会の常連で、22年のW杯カタール大会日本代表FW町野修斗(ドイツ1部ボルシアMG)らを輩出している。

 関係者によると、ラグビー部は13年度まで存在していたが、部員不足の波にあらがえず、いったん活動を終えていた。だが、W杯での日本代表の活躍を受け、ラグビーの教育的価値を見直す議論が学内で高まり、新しい指導者を迎えて強化を目指す方針が23年秋までに固まった。

 さまざまな準備を経て25年春、ヘッドコーチ(HC)に鈴木康太氏(44)を迎えた。ラグビー部の設立理念は(1)真のリーダーシップとフォロワーシップをグラウンドで学ぶこと(2)競技力と言語技術を磨き、世界中に友だちをつくること(3)人と世代をつなぐ普遍的なクラブ文化を醸成すること。かつてのラグビー部とは理念や取り組みが異なるため、「新設」という形で再スタートを切った。

 鈴木HCは日生学園二(現青山)、国士舘大出身。大学卒業後、ニュージーランド留学を経て04年8月にクボタ(現リーグワン東京ベイ)入りし、日本の最高峰リーグでプレーした。主にLO、FL、No・8で活躍し、16年3月に現役引退。17年4月から八千代松陰高(千葉)に専任教諭として赴任し、25年3月まで保健体育科教諭、ラグビー部ヘッドコーチを務めた。

 ことし4月に集まった新入部員はFW10人、BK9人の計19人。夏の菅平合宿を経ても誰ひとり欠けることなく、さらに新入部員1人も加わり、現在20人の1年生が箕面市内の人工芝グラウンドで鍛錬に励む。21日に控える茨木との初戦。鈴木HCは「一つひとつの積み重ねを試合で出せるか。やってきたことしかできない。(ラグビー部の)1期生で頑張ろうと思って入ってきた子どもたち。その思いをグラウンドで見せてくれると思う」と期待を寄せた。

 常翔学園、東海大大阪仰星、大阪桐蔭、関大北陽、大阪朝鮮高など強豪ひしめく全国屈指の激戦区大阪。履正社が部の歴史に新しい1ページを記す戦いがいよいよ始まる。

 ▼履正社高等学校 大阪府豊中市にある1922年創立の私立校。硬式野球部は2014、17年選抜大会で準優勝、19年夏の甲子園大会で優勝。山田哲(ヤクルト)や24年度シーズンで現役引退したT―岡田(オリックス)ら多くのプロ野球選手を輩出。サッカー部や女子硬式野球部も全国レベル。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年9月21日のニュース