【バドミントン】シダマツ“有終の銅” 2人のラスト大会準決敗退も志田「我ながら立派」

[ 2025年8月31日 05:00 ]

バドミントン世界選手権第6日 ( 2025年8月30日    パリ )

女子ダブルス準決勝で敗退した志田千陽(右)、松山奈未組
Photo By 共同

 バドミントン世界選手権は各種目の準決勝が行われ、女子ダブルスでパリ五輪銅メダルの志田千陽(28)、松山奈未(27)組(再春館製薬所)は世界ランク2位のペアルイ・タン(25)、ムラリタラン・ティナー(27)組(マレーシア)に1―2で逆転負けした。世界ランク3位のシダマツペアは今大会限りでペアを解消するため最後の試合となり、メダルは銅で確定した。女子シングルスの山口茜(28=再春館製薬所)はプトリクスマ・ワルダニ(23=インドネシア)を2―1で下し決勝に進んだ。

 シダマツの戦いが終わった。松山のショットがネットにかかると、2人はがっくりとうなだれた。金メダルには届かなかった。それでも世界選手権初のメダルは確保し、志田は「最後まで戦った結果だから受け止めている。我ながら立派にやった」と胸を張った。

 マレーシアペアには因縁があった。同じ会場で行われた昨夏のパリ五輪3位決定戦では2―0で退けて銅メダルを獲得した。だが今年7月のジャパン・オープンでは完敗した。

 第1ゲームは前衛の松山が仕掛け、後衛の志田とのローテーションも機能。序盤から主導権を握り、中盤の連続得点で突き放した。しかし第2ゲームは一転、相手の速い展開にペースを崩された。

 第3ゲームは長いラリーが相次ぐ消耗戦となったが、中盤で異変が起きた。松山が膝に手をつき、苦しそうな表情を浮かべた。9―9から立て続けに失点すると、流れを引き戻せず、世界ランク2位の強豪に屈した。

 松山は体調について「大丈夫」と話すにとどめ「最終ゲームの出だしで差をつけたかった。私にミスが出てしまった」と潔く敗因を背負った。

 志田が高1、松山が中3の時に出会い、14年に初めてペアを組んだ。明るい性格の志田は後輩を「なみ」、人見知りの松山は先輩を「ちぃ」と呼ぶ。2人は世界屈指のスピードを武器に大舞台で実績を残した。しかしパリ五輪後、モチベーションに違いが生まれ、話し合いの末に別々の道を歩む結論に至った。

 志田は、混合ダブルス五輪2大会連続銅メダルの五十嵐有紗(29=BIPROGY)と組んで女子ダブルスで世界一を目指す。混合ダブルス転向を視野に入れる松山は「負けたことで、この舞台に戻ってきたいと思えた。体もつくり直して、また強い自分を見せたい」と気持ちを新たにした。

 ◇志田 千陽(しだ・ちはる)1997年(平9)4月29日生まれ、秋田県八郎潟町出身の28歳。6歳の時に地元クラブ「八郎潟レイクジュニア」でバドミントンを始めた。青森山田中、高を経て16年再春館製薬所入社。1メートル62。

 ◇松山 奈未(まつやま・なみ)1998年(平10)6月28日生まれ、北九州市出身の27歳。元実業団選手の母・裕子さんらの影響で7歳でバドミントンを始めて地元クラブ「岡垣ジュニア」で腕を磨いた。九州国際大付中、高を経て17年再春館製薬所入社。1メートル67。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年8月31日のニュース