NFL目指す元アマ横綱の花田秀虎 朝青龍から突然のDM…「最高の経験」7月モンゴル武者修行の秘話

[ 2025年8月20日 05:00 ]

都内で開かれたイベントに参加した花田秀虎(撮影・前川 晋作)
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 相撲の2020年アマチュア横綱で、現在アメリカンフットボール選手として日本人史上初のNFL入りを目指す花田秀虎(23=米コロラド州立大4年)が19日、東京都目黒区内の「Calif art gallery」で子供向けのトークイベントを行った。その後取材に応じ、近況と今後の野望を語った。

 2022年7月にワールドゲームズ重量級で中村泰輝(現横綱・大の里)を破って金メダルを獲得し、その後相撲から離れてアメフトに転向。翌年夏に渡米し、コロラド州立大に編入してから2年が過ぎた。夏休みに入り、6月中に帰国。しばらく日本で過ごす予定だったが、7月は約1カ月間モンゴルで元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏と過ごすことになった。

 きっかけは帰国の2日前。大相撲の一時代を築いた元横綱から突然、ダイレクトメッセージ(DM)が届いた。「“初めまして、朝青龍です”と。それでビデオ通話して、東京でご飯食べようかってなった」。それまで朝青龍と面識は全くなく「僕のことを全部調べてくれて興味持ってくれていた。偉大な横綱でずっと見ていた人なのでめっちゃうれしかった」と初めは驚いた。そしてすぐに意気投合し、その2週間後からモンゴルへ行くことに。「日本でトレーニングする予定だったけど、なかなかこういう経験はできないので。勉強になるから学ばせてください、と」。朝青龍の下で“武者修行”が始まった。

 それから1カ月間、山登りや高地トレーニング、モンゴル相撲などで心身を鍛えた。モンゴルの国民的祭典「ナーダム」の記念大会にも出場し、モンゴル相撲の「大関」にも勝ったという。「体の使い方やスタミナ、特にメンタルを横綱に鍛えてもらった。最高の経験をさせてもらいました。IPP(インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ・プログラム=来年1月から始まるNFLのセレクション)に向けて気持ちが引き締まりました」。言葉も分からない異国へ飛び込み、貴重な学びを得た。

 IPPプログラムでNFLスカウト陣の目に留まれば、夢の実現へ大きく近づく。これをラストチャンスと位置づけており、もしそれがかなわなければ大相撲入りへと進路変更することも視野に入れている。いろいろな選択肢と可能性を秘める中で、朝青龍から学んだ教えも今後への糧としていくつもりだ。

◇花田 秀虎(はなだ・ひでとら)2001年(平13)10月30日生まれ、和歌山県出身の23歳。小学2年からレスリング、柔道と並行して和歌山市少年相撲教室で相撲を始め、和歌山市立西和中3年時に全中準優勝。和歌山商高1年時に全国高校選抜大会優勝、2年時に全国高校金沢大会、世界ジュニア選手権無差別級、全国高校選抜宇佐大会、全国高校選抜弘前大会で優勝。3年時に全国高校金沢大会、世界ジュニア選手権無差別級で優勝。日体大1年時に東日本学生体重別135キロ未満級、全国学生体重別135キロ未満級、全日本選手権で優勝。2年時に全国学生選抜大会優勝。3年時に全国大学選抜宇佐大会、全国選抜大学社会人対抗九州大会、ワールドゲームズ重量級で優勝。その直後に日体大相撲部を退部してアメフトに転向。1年後の2023年夏に渡米し、コロラド州立大に編入。昨年11月からアスリート社員として株式会社ビーズインターナショナルに入社。身長1メートル86、体重130キロ。40ヤード走のベストは5秒03。弟・龍信は和歌山商高相撲部3年で、今月の全国高校総体100キロ級優勝。

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