久保凛 女子800mで史上初の3連覇 取材エリアでは涙「まだ弱さがある。もっと強くなりたい」

[ 2025年7月29日 04:30 ]

全国高校総体第5日 ( 2025年7月28日    ホットスタッフフィールド広島など )

女子800メートルで3連覇を達成し、表彰状とトロフィーを手に笑顔の久保
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 陸上は女子800メートル決勝で日本記録保持者の久保凛(3年=東大阪大敬愛)が2分2秒34をマークし、同種目で史上初となる3連覇を達成した。男子200メートル決勝は清水空跳(そらと、2年=石川・星稜)が20秒39(追い風2・7メートル)で優勝。10秒00を出した100メートルとの短距離2冠に輝いた。女子200メートル決勝はバログン・ハル(2年=千葉・市川)が追い風参考の23秒36で制した。

 高校生活最後のインターハイを久保が全力で駆け抜けた。タイムレースで行われた女子800メートル決勝。3組に登場すると、号砲が鳴って一気に飛び出す。200メートルあたりから独走状態となり、1周目を58秒25で通過。残り400メートルでペースを保てず自身の日本記録(1分59秒52)は更新できなかったが、2位以下に2秒差以上をつけて圧倒した。

 「絶対に3連覇したいと思っていたので、目標を達成できてうれしい。ちょっと疲れていたけど、とりあえず走り切れて良かった」

 1500メートルでは3位に終わりながら、本職の800メートルは高1から負け知らずの3連覇。同種目で史上初となる快挙を成し遂げた。

 日本記録を樹立した7月上旬の日本選手権後に左膝裏に痛みが発症。満足のいく練習を積めず、この日も「ちょっと痛い」という状態だった。ただ、その状況下でも本気でタイムを狙っていたから、自身への悔しさが募った。取材エリアでは涙を流し「まだ自分の弱さがあると思う。もっと強くなりたい」と声を震わせた。

 9月に東京で開催される世界選手権で代表入りが濃厚な17歳。「出るという気持ちは誰よりもある。脚の状態も合わせられるようにしたい」。決勝進出を目標とする大舞台まで残り1カ月あまり。17歳は入念な調整を重ねて世界に挑む。 (西海 康平)

【清水 高2で短距離2冠】
 「10秒00」の衝撃を残した清水は、高2で短距離2冠の快挙を成し遂げた。男子200メートル決勝で1組に登場し、序盤からグングンと加速。追い風参考記録ながら、2015年にサニブラウン(東レ)がマークした20秒34(追い風参考記録)の高校記録に迫る好タイムを叩き出した。

 「インターハイの2冠が目標だったので、それが達成できてうれしい」。高2で男子100メートルと200メートルをダブルで制するのは、19年大会の鵜沢飛羽(JAL)以来6年ぶり。応援に駆けつけた父・正雄さん(48)ら家族とも喜び合った。

 100メートルを18歳未満の世界記録を塗り替える10秒00で優勝。参加標準記録をクリアした世界選手権出場にも前進している16歳は「遠い存在だった世界陸上が目の前にある」と目を輝かせた。

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