玉鷲 40歳8カ月で金星 昭和以降で最年長記録「ちょっと信じられなかった」

[ 2025年7月23日 04:45 ]

大相撲名古屋場所10日目 ( 2025年7月22日    IGアリーナ )

<名古屋場所・10日目> 大の里(右)を突き落としで破る玉鷲 (撮影・亀井 直樹)
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 平幕・玉鷲が新横綱・大の里を突き落とし、昭和以降入幕で最年長となる40歳8カ月で金星を挙げた。勝ち越しも旭天鵬と並び最年長。大の里は今場所3個目の金星配給。昭和以降の新横綱で最多に並ぶ不名誉で、今年春場所の豊昇龍以来5人目となった。1敗を守った平幕・一山本を関脇・霧島、玉鷲ら6人が1差で追う展開になった。

 40歳の玉鷲が金字塔を打ち立てた。結びの一番で15歳年下の大の里を破り、通算8個目の金星。40歳8カ月での獲得は、昭和以降では最年長の快挙だ。座布団が乱舞する館内を表情を変えずに引き揚げた“角界の鉄人”は、「ちょっと信じられなかった。座布団投げが始まって、やっと信じた」と笑顔で喜んだ。

 大の里には過去3戦3敗。それでも「相手もいる。力士なんで」と言い聞かせ、表情を変えなかった。土俵上でも冷静さを保ち「とにかく下から。腰を重くする」と、取組前に何度も練習した立ち合いを実行。土俵際まで押し込まれても、右から突き落としにいく余裕があった。左を固めて立ったことで、大の里に得意の右を差させず、九重審判長(元大関・千代大海)も「体も負けていない。玉鷲の方が強そうに見えた」と称えた。40歳の心身両面での若々しさを物語っていた。

 場所前に片男波部屋の先輩、元横綱・玉の海の墓前に手を合わせた後、生前の写真を見た。貧しい少年時代の曇りがちな表情と比べ、入門後の笑顔に目を奪われた。「つらい新弟子時代なのに本当にいい顔だな。自分も力士であることに感謝しなければ」。全盛期の27歳で急死した悲劇の名横綱に思いを寄せ、土俵で戦える意義を再確認した。

 この日は、愛知県蒲郡市にある「第51代横綱玉の海を愛する会」が横断幕を手に応援に駆け付けていた。史上1位の通算連続出場1713回など、記録男になった玉鷲は「横綱に守られている」と感慨に浸る。期待が高まる3度目の優勝。口癖とする「楽しむ」を、残り5日間も継続する。

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