陸上・三浦 パリ五輪金上回る日本新記録 五輪王者と最後まで死闘「今までで最高の手応え」世陸へ弾み

[ 2025年7月13日 03:00 ]

陸上 ダイヤモンドリーグ(DL)第10戦 ( 2025年7月11日    モナコ )

日本新をマークした三浦龍司(ロイター)

 男子3000メートル障害で五輪2大会連続入賞の三浦龍司(23=SUBARU)が8分3秒43の日本新記録をマークし、2位に入った。23年6月に自身が出した従来の記録を6秒48も更新。9月に東京・国立競技場で開催される世界選手権へ大きく弾みをつけた。五輪2連覇中のスフィアヌ・バカリ(モロッコ)が8分3秒18で勝った。男子110メートル障害パリ五輪5位の村竹ラシッド(23=JAL)は向かい風0・9メートルの条件下、13秒17で4位となり、各種目の年間上位者による8月のDL最終戦進出が決定した。

 世界に挑み続ける三浦が、また自らの殻を破った。残り1周で五輪王者のバカリを猛追。一瞬トップに立ち、スパート合戦に屈したが、実力者と互角に渡り合った。最高峰リーグで自身の日本記録を6秒以上更新しての2位。「(日本記録更新は)想像していなかった。ハイペースのレースで流れにうまく乗れた」と喜びを口にした。

 今季世界ランキング3位の好記録だ。直近の世界大会優勝タイム(パリ五輪8分6秒05、23年世界選手権ブダペスト大会8分3秒53)を上回ったことが凄さを物語る。ともに制したバカリを終盤に捉えたこともプラス材料。自身5度目の日本記録更新となったが「今までで最高の手応えとうれしさのある大会になった」と手応えを口にした。

 パリ五輪入賞者のため、4月に8分10秒11を出して参加標準記録(8分15秒00)を突破した時点で、日本陸連の規定により3度目の世界舞台の出場が内定。5月下旬以来の実戦となったが「練習の時の動きやスピードの出る具合が良かった」と自信を持って挑んでいた。7分台突入も視界に捉え「(7分台は)目標にしている。いつかは確実に切っていきたい」とさらなる成長を誓った。

 日本海沿いの小さな街、島根県浜田市出身。幼少期から大自然が遊び相手で「海、山、川。全て制覇した」と言う野生児だった。高校でマイナー種目である「サンショー」こと3000メートル障害に出合い、才能が開花。驚異的なペースで成長し、世界のトップに仲間入りする好記録を出した。「サンショーを突き詰めたい」と語る23歳の第一人者。世界選手権での「メダル獲得」へ、現実味を帯びる快走だった。

 ◇三浦 龍司(みうら・りゅうじ)2002年(平14)2月11日生まれ、島根県浜田市出身の23歳。小学1年から地元クラブで競技を始め、京都・洛南高で3000メートル障害を専門とし19年全国総体2位。順大時代は箱根駅伝でエース区間の2区2度を含む4年連続出場。24年SUBARU入社。趣味は釣りで、好きな寿司のネタは「えんがわ」。1メートル68、56キロ。

【村竹 4位で最終戦進出】
 <男子110メートル障害>村竹は向かい風の中、まずまずの記録でまとめ「最低限のタイムは出た。ちゃんと上位には入れた。十分です」と4位にも納得の表情を見せた。「股関節の動きがかみ合わなかった」と前日から不調を感じていた。レースでもハードルを何台も倒しながら、最後まで上位争いに加わった。「体のコンディションも加味したらこんなもの。あとは世界陸上に向けて上げていくだけ。やることは明確になった」と力強く話した。

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