大の里 横綱パレードに地元熱気 「これからが大事」次は“相撲の神様”としての凱旋誓う

[ 2025年6月30日 04:30 ]

<大の里関 横綱昇進祝賀パレード> 集まったファンに手を振る大の里(右) (撮影・平嶋 理子)
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 大相撲夏場所後に第75代横綱に昇進した大の里(25=二所ノ関部屋)が29日、出身地の石川県津幡町に凱旋し、祝賀パレードを行った。パレードは初優勝を祝った昨年7月以来。この日は町の人口に迫る3万7000人が沿道を埋め尽くした。県民栄誉賞を贈られた昇進報告会では、師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)から先代・大ノ里のような「相撲の神様」を目指せと厳命され、さらなる精進を誓った。

 この日の金沢市の最高気温は31度。石川県のこの時期としては異常な猛暑に襲われる中、大の里を生んだ町の熱気も最高潮に達した。パレードは横綱が幼少期に慣れ親しんだ「シグナス通り」で、町道庄南交差点を出発し、町文化会館シグナスまでの1・2キロで行われた。新横綱の雄姿を見届けようと県内外から3万7000人が集結。初優勝を祝った昨年7月のパレードより1万2000人上回る盛況だった。沿道では手製のプラカードを持った子供たちが「おおのさと~」と大きな声を出し、店の壁など至る所で大関、横綱昇進の伝達式の口上で使用した「唯一無二」の文字が躍った。

 師匠の二所ノ関親方とオープンカーに乗った大の里は「久々に津幡町に帰ってきて、少し息抜きできました」と故郷のありがたさを実感。ゴール地点での報告会では「初めて横綱になって津幡町に帰ってきて、たくさんの方に集まっていただき、うれしかったです。横綱になりましたがこれからが大事なので、引き続きよろしくお願いします」とあいさつした。

 デビューから所要13場所。数々の記録を塗り替え猛スピードで番付を駆け上がった。それでも二所ノ関親方は先代の大関・大ノ里が出身地の青森県で「相撲の神様」とあがめられていることを引き合いに出し「大の里は成長途上で、まだ50%くらい」と指摘。「(相撲の神様には)まだ遠いが、少しでも近づけるよう、今後も厳しく指導していきます」とさらなる奮起を促した。

 一連の昇進行事を終え、きょう30日には名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の新番付が発表される。「あっという間の1カ月。お祝いごとは今日で終わり。これからが大事。明日から名古屋で稽古していく」と気合を込めた。  (黒田 健司郎)

≪親族も大興奮「うれしかった」≫
 大の里の父・中村知幸さんと親族の間柄という中村美奈さんは石川県小松市から駆けつけ、相撲大好きの長女・彩遥(あすみ)さん(8)らと横綱の晴れ姿を見守った。大の里ファンの彩遥さんは手製のプラカード持参で声援。「毎日、テレビで大相撲観戦しています。近くで見られてうれしかった。8月の金沢巡業も行きます」と大喜びだった。

【北陸版特別紙面 “臨時出店”好評】
 スポニチ北陸版は29日付で大の里特別紙面を制作。1、終面の連版で大の里を特集して石川、富山、福井県などで販売した。スタート地点に近い津幡町役場前でもスポニチのブースが“臨時出店”。4度目の優勝を決めた夏場所13日目の特別紙面(5月24日付)とともに販売し、好評だった。

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