【小林浩美会長インタビュー・中】竹田、岩井姉妹ら米ツアー参戦「どの人が優勝争いしてもおかしくない」

[ 2025年2月27日 18:13 ]

<JLPGA小林会長インタビュー>質問に答えるJLPGAの小林会長(撮影・小海途 良幹)
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 女子ツアーは1週間後のダイキン・オーキッド・レディース(3月6日初日、琉球GC)で25年シーズンの幕を開ける。今季はメルセデス・ランキングで初の女王となった竹田麗央(21)を始め、ポイントランキング上位5人のうち4人が米ツアーに主戦場を移す。それでも、タレント豊かな女子ツアーの人気はビクともしなさそうだ。ランキング4位の小祝さくら(26)ら黄金世代に加え、桑木志帆(22)ら伸び盛りの若手も多い。日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長(62)に見どころなどを聞いた。

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 ――前週のホンダLPGAでは、岩井明愛選手が最終日にコースレコードをマークして、エンゼル・イン選手とデッドヒートの優勝争いを演じ、1打差の2位となりました。

 「爆発的なスコアを出し続けて、特に最終日は圧巻でした。岩井さんが日頃、日本ツアーでやっているゴルフそのものでした。18番のイーグルは勝ちへの執念ですね。本当に惜しい試合でしたが、立派な戦いでした」

 ――竹田選手も米ツアーの開幕戦から好調を維持しています。

 「競争する相手もコースも変わり、芝の違いもあります。移動も大変。そういう環境の違いを克服するのと、自分のゴルフがどこまで通用するのかという不安もあります。でも(開幕戦のヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズで)いきなり上位争いした。凄いなと思いました」

 ――その強さの要因は?

 「弾道が大きくてキャリーが出て凄く飛びます。(昨季は)アプローチが格段に上達してボギーを叩かないゴルフになったことで、パー5でバーディーを取る有利性が増し、爆発的なスコアも増えました。勝負どころのパッティングもよく決めている。(昨季は)本当に強いという印象でした」

 ――米ツアーでの期待も大きい?

 「飛距離は遜色ないですし、スイングの安定度も高い。これまでもメジャー大会に出場して、上位争いも既にしています。日本で勝った経験は米ツアーでも必ず生きる。大いに期待できると思います」

 ――山下選手、岩井姉妹は?

 「日本ツアーのトップ5のうちの4人が一度に参戦するのは初めてのことです。山下さんは全米女子プロで2位、パリ五輪でもメダルにあと一歩の4位。岩井姉妹は爆発力があります。4人とも日本ツアーで培った力を大いに発揮して、その上で米ツアーの厚い上位層との争いを勝ち抜ける強さを身につければ、優勝できると確信します。どの人も優勝争いをしても全然おかしくない」

 ――一方で層の厚い米ツアーで勝つのはそう簡単ではない?

 「米ツアーの上位層は日本より何倍も厚いです。平均ストロークで比べれば、よく分かります。そこに芝質の違いによるさらなる技術力も必要です。日本での成績がそのまま平行移動する環境ではない。そのハードルは当然あります」

 ――そこをうまく突き抜けることができればチャンスは近づく?
 「日本選手のポテンシャルは高いです。やはり、自分の強みを発揮しながら、課題を少しずつ克服していけばいい。そのタイミングがいつになるか、ということかと思います」

 ――一方、原英莉花選手は下部ツアーからはい上がろうとしています。

 「自分のゴルフの飛躍を目指して、そうするのだと思います。環境が全然違う米下部ツアーで戦うのは本当に大変だと思います」

 ――今季は13人の日本選手が米ツアーに挑戦します。その中でも古江彩佳選手は昨年、ベアトロフィー(平均ストローク1位)を獲得するなど安定した強さを見せました。

 「古江さんは、一つ突き抜けた安定感があります。そのショットの精度は本当に機械のようです。メンタルもタフ。マネジメント力もたけています」

 ――米本土でも今季は勝てそう?

 「優勝はすぐそこまで来ていると思います」

 ――西村優菜選手も飛距離が出る方ではないが、健闘しています?
 「さらに安定感が出てくれば楽しみですね。自身が取り組んでいる課題もある中で、試合内容で徐々に明るい兆しが見えてくると自信もぐっと湧いてきます。早くそうなることを願っています。また、米ツアーで勝つには、球が重く飛ぶ方が良いです」

 ――その重い球はどうしたら打てますか?

 「それはスイングの精度に関係します」
 

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