WTT最高峰大会グランドスマッシュが日本でも見られる?デイントンCEO「将来的に開催できれば」

[ 2025年2月20日 08:00 ]

インタビューに応じたWTTのスティーブ・デイントンCEO(WTT提供)
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 光りと音響を使ったド派手な演出は、まるでライブ会場の様だった。1月末から2月の11日間にわたってシンガポールで行われた卓球の国際大会「シンガポール・スマッシュ」のメイン会場。観客は若い女性が多く、それぞれ“推し”のタオルやパネルを手に声援を送っていた。シングルス、ダブルスの男女決勝が開催された週末のチケットは完売し、満員の会場は熱気にあふれていた。

 ワールドテーブルテニス(WTT)が開催する「WTTシリーズ」で、最上位カテゴリーに位置づけられる国際大会「グランドスマッシュ」の一つ。卓球界で五輪、世界選手権と並ぶ最高峰のトーナメントだ。実際に世界ランクに反映されるポイントは五輪、世界選手権(個人戦)と同じ。インタビューに応じたWTTのスティーブ・デイントンCEOは「オリンピックは4年に1度、世界大会は(個人、団体それぞれ)2年に1度ある。しかし、プロフェッショナルの大会がマーケットにとってはまだ足りないという認識だったので、WTTで新しい形の大会を行いたいという発想がありました」と語った。

 テニスのグランドスラムをモデルとし、エンターテインメント性を重視して新たな卓球ファンの獲得を目指しているという。会場だけでなく、賞金も高額で個人戦の優勝賞金は7万5000ドル(約1100万円)だった。同CEOは「選手のみなさんにとっても、卓球ファンやメディアにとっても面白い卓球の大会をやりたいんです」と思いを語った。今後は7月に米国、8月にスウェーデン、9月に中国で開催が予定されている。

 国際シリーズ大会を統括する団体であるWTTは、21年から国際大会の「WTTシリーズ」を本格的に始動させた。25年で5年目を迎える。最高峰の「グランドスマッシュ」を筆頭に、「ファイナル」「チャンピオンズ」「スターコンテンダー」など現時点で計22試合を予定している。国際卓球連盟(ITTF)会長を経て、WTTのCEOという重責を担うデイントン氏は「WTTは今年で5年目になりますが、フルスケジュールで全ての大会を開催できる1年になります」と期待感をにじませる。

 そんなWTTシリーズが、今年も日本で見られる。8月7日~11日に「チャンピオンズ」が開催される予定だ。「WTTにとって日本は、中国に次ぐマーケットです。さらにオリンピックでメダリストになった早田ひな選手など、将来を担う素晴らしい選手もたくさんいます」と同CEO。その上で、今後の構想の一端も明かした。「将来的はグランドスマッシュも日本で開催したい、そうなったらいいなと思っています」。近い将来、日本でも世界最高峰の戦いが見られるかも知れない。
(五輪担当・中村 文香)

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