大の里 “電車道”の6連勝 場所後には第二の故郷・新潟で自身の姿が描かれたラッピング車両が!

[ 2024年9月14日 04:15 ]

大相撲秋場所6日目 ( 2024年9月13日    両国国技館 )

<大相撲秋場所6日目>正代(左)を攻める大の里(撮影・会津 智海)
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 大関獲りに挑む関脇・大の里が平幕・正代を下して初日から6連勝と星を伸ばした。場所後には、自身の姿が描かれたラッピング車両が第二の故郷・新潟を走る予定。恩師が見守る前で単独首位を守り、早くも独走の気配だ。追う1敗勢は、大関・琴桜と関脇・霧島の2人に。大関・豊昇龍は王鵬に敗れて4敗目を喫した。

 圧倒的な強さと落ち着いた表情に、早くも風格が漂っていた。大の里は強烈な立ち合いではじき飛ばしてから右差し左おっつけで一気に前へ。ここまで1敗と好調の元大関・正代を全く問題にせず圧倒した。取組後の支度部屋では、邪念を払うように目を閉じながら「一日一番集中するだけ」といつものフレーズを繰り返した。

 場所後の28日には、母校の新潟・海洋高校の最寄りの能生(のう)駅を走る「えちごトキめき鉄道」のラッピング車両お披露目イベントに出席する。大の里、白熊、嘉陽、欧勝海の同校出身関取4人が描かれた車両がこのほど完成し、第二の故郷を今後2年間走る予定という。大の里が新大関として出席すれば“地元”はさらなる大フィーバーになりそうだ。

 この日、恩師である海洋高相撲部の田海哲也総監督と、ラッピング車両の発案者の朱孝(しゅ・たかし)氏が国技館の升席で観戦。大の里の初優勝よりも前の4月ごろから、現状を見越していたかのようにこの計画が進んでいたことも明かされた。田海氏は「トントン拍子でそのまま、グッドタイミングですよね。大変なことになりますよ」とうれしい悲鳴を上げた。

 お披露目イベントの前日は、中高6年間を過ごした寮「かにや旅館」に同校出身力士たちで宿泊する予定。最高の母校凱旋へ向け、大関昇進目安とされる3場所合計33勝には残り9日で6勝が必要だ。勢いの止まらない24歳は、大きな目標に向かってこのまま“電車道”で駆け抜けていく。 (前川 晋作)

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