海外開催最多メダル、全16日で表彰台、メダル獲得競技も最多！パリ五輪日本の躍進とロス概略をチェック

閉会式で日本の旗手を務めた北口榛花とSHIGEKIX（AP）
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　閉会式が11日にフランス競技場で行われた。ともに前回東京五輪に次ぐ歴代2位の金メダル20個、メダル総数45個を記録した日本選手団は、選手91人を含む計184人が出席。旗手は陸上やり投げ女子で金メダルを獲得した北口榛花（26＝JAL）と新競技ブレイキン男子の半井重幸（22＝ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険）が務め、米俳優トム・クルーズ（62）も出演した約3時間のスペクタクルなショーを存分に楽しんだ。

【日本　メダルアラカルト】
　☆海外開催最多　金メダル20個は04年アテネの16、総メダル数45個は16年リオデジャネイロ41をともに上回り海外大会最多で、21年東京に次ぐ歴代2位。
　☆連続表彰台　開会式のみの第1日を除く競技日全16日間でメダルを獲得。21年東京からの連続記録は32日まで伸びた。
　☆多彩　初表彰台は近代五種、飛び込み。メダル獲得16競技は12年ロンドンの13を抜いて海外最多。
　☆節目　柔道女子48キロ級の角田の金が夏季通算500、体操男子・岡の平行棒の銅が夏冬合計600個目のメダル。レスリング藤波の優勝で女子の夏季金メダルは50個に。同じく男子の樋口Vで金メダルは夏冬通算200個に到達。
　☆躍進　レスリングは過去最多11個のメダルで通算87個。競泳を抜き日本の競技別3位に浮上。
　☆真夏の大冒険　女子ではスケートボードの吉沢（14）、赤間（15）、開（15）、卓球の張本（16）の4人。男子は競泳の松下（19）、スポーツクライミング安楽（17）、飛び込み玉井（17）の3人で計7人の10代メダリストが誕生。21年東京は8人だった。
　☆新お家芸　東京から実施のスケボーはストリートで堀米が連覇するなど、男女とも日本が2大会連続金メダル。スポーツクライミング男子で銀、ブレイキンは女子を制した。都市型スポーツはニッポンの新たなお家芸！？

【28年ロス五輪は】
　☆会期　7月14～30日の17日間。
　☆時差　大会期間中はサマータイムで日本から16時間遅れ。日本の正午が、現地の前日午後8時となる。
　☆最多開催　1984年以来44年ぶりの開催で、3度目はロンドン、パリと並び最多。
　☆追加競技　野球・ソフトボールのほか、クリケットや北米発祥のラクロス、初採用でアメリカンフットボールから接触をなくしたフラッグフットボール、スカッシュ。パリ大会で初採用されたブレイキンは実施しない。
　☆既存施設を活用　開閉会式は1932、84年五輪の主会場と、距離が離れたNFLチームのスタジアムの2つを使う異例の計画。一つは陸上会場を兼ね、もう一つは競泳で五輪史上最多3万8000人を収容する会場に転換。選手村はカリフォルニア大ロサンゼルス校（UCLA）の学生寮。
　☆大会経費　計画では約69億ドル（約1兆143億円）で、ナイキなど大手企業の協賛金やチケット収入で賄う。