ブレイキン 難民選手が失格「アフガニスタンの女性を解放せよ」マント掲げ 「可能性を示したかった」

[ 2024年8月10日 06:45 ]

パリ五輪第15日 ブレイキン ( 2024年8月9日    コンコルド広場 )

「アフガニスタンの女性を自由に」との政治的メッセージを掲げたマニジャ・タラシュ(ロイター)

 パリ五輪唯一の新競技ブレイキンは女子決勝が行われ、湯浅亜実(25=ダンサー名・AMI)が金メダルを獲得した。アフガニスタン出身で難民選手団として予選に出場したマニジャ・タラシュ(21=ダンサー名・タラシュ)は“政治的メッセージ”を掲げ失格となった。英メディア「BBC」が報じた。

 タラシュは、オランダのインディアデウィ・サルトジョー(ダンサー名・INDIA)との一戦で「FREE AFGHAN WOMEN(アフガニスタンの女性たちを解放しよ)」と書かれた青いマントを着用していた。0―3で敗れ、その後失格となった。

 BBCは「ブレイキン女子、難民選手が五輪でメッセージを送る」と題した記事を投稿。「オリンピックでは競技場内での政治的な発言やスローガンは禁止されており、タラシュはメッセージを掲げたために後に失格となった」と報じた。

 またBBCは「私は人々に可能性を示したかったのです」と記者に語ったタラシュの言葉も紹介した。

 タラシュはカブール出身で現在はスペインに住んでいる。2021年にイスラム主義組織タリバンが権力を握り、女性の音楽観賞やダンスを事実上禁止に。教室やジムから排除していった。それを受けアフガニスタンを逃れた。

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