レスリング“五輪ヘアー”鏡優翔が準決勝進出!メダル確定まであと1勝 史上初の出場全6階級メダル必ず

[ 2024年8月10日 20:47 ]

パリ五輪第16日 レスリング ( 2024年8月10日    シャンドマルス・アリーナ )

準決勝進出を決め喜ぶ鏡(ロイター)

 女子76キロ級の鏡優翔(22=サントリー)が10日、準々決勝でヤセミン・アダルイギト(トルコ)を3―0で下し、準決勝進出を決めた。

 5色の染めた“五輪ヘアー”で登場した鏡。5月に右膝内側側副じん帯を損傷し明治杯全日本選抜選手権を欠場したが、初五輪初戦から落ち着いた試合運びを見せた。

 今年のパンアメリカン選手権優勝の実力者に何もさせずに2―0で勝利した初戦に続き、パリ2戦目も落ち着いた試合運びで勝利をつかんだ。相手はノーシードながら17年と22年の世界女王。1―0で迎えた第2ピリオド開始早々、警戒される中で高速片足タックルを決めイッキにバックを取り2ポイント追加。3―0で逃げ切り準決勝進出を決めた。勝利の瞬間、手を1回叩き喜び。スタンドの歓声にはNo.1ポーズで応えた。

 今大会の女子チームはここまで出場全階級でメダルを獲得。鏡に全6階級メダルの期待がかかる。

 6月に行われた栃木県下野市内で行われた出身クラブ「下野サンダーキッズレスリング」の練習会と壮行会で「パリでは必ず優勝して、金メダルを獲りたい」と力強く宣言した鏡。後輩たちの直球質問にも「レスリングが彼氏です。私はレスリングの彼女です」と笑顔を見せていた22歳がメダル獲得まであと1勝とした。

 ◇鏡 優翔(かがみ・ゆうか)2001年(平13)9月14日生まれ、山形県出身の22歳。東京・帝京高、東洋大を経て今年4月からサントリー所属。高校3年間はJOCエリートアカデミーにも所属。現在は東洋大大学院にも通う。宇都宮市に転居した小1の時に下野サンダーキッズで開始。高2だった18年に全日本選手権を初制覇。昨年の世界選手権では女子最重量級では03年の浜口京子以来、日本勢20年ぶりの優勝を果たし、パリ五輪代表に内定した。

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