凡人が超人に?金メダル獲得の「日下尚」は“ネタの宝庫”名前の由来、うどん&ぶどう愛…

[ 2024年8月8日 03:20 ]

パリ五輪第13日 レスリング ( 2024年8月7日    シャンドマルス・アリーナ )

<パリ五輪・レスリング男子グレコローマン77キロ級決勝>金メダルを獲得し、高校時代まで10年以上も指導を受けた竹下敬さんと抱き合う日下(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚(23=三恵海運)が7日、決勝でデメウ・ジャドラエフ(カザフスタン)を5―2で下し、初五輪で金メダルに輝いた。60キロ級を制した文田健一郎(28=ミキハウス)に続く日本グレコ勢の快挙。1968年メキシコシティー大会の宗村宗二のライト級(70キロ)を超えて、日本では最重量クラスでの金メダル獲得となった。日下の金で今大会の日本選手団の獲得メダルが30に到達(金12、銀6、同12)。

 「(目標は金メダルだから)うれしくないと言いたいところなんですけど、正直、めちゃくちゃうれしいです」。決勝進出を決めた際に報道陣を和ませたコメント。自称「凡人」、名前の尚は高橋尚子さんから、讃岐うどん愛を叫ぶ「チーム四国」発起人…エピソードに事欠かない愛されキャラの「日下尚」という男とは――。

 ☆生年月日 2000年(平12)11月28日生まれ、香川県出身の23歳。高松北高、日体大を経て、23年4月から三恵海運所属。家族は両親と弟2人、妹1人。

 ☆競技歴 3歳の時に高松クラブで開始。小中学生時代は目立った成績を残せなかったが、グレコローマンスタイルに転向した高校時代から結果を残し始め、高3で国体などで優勝。日体大1年だった19年に全日本選抜選手権、全日本選手権で非五輪階級の72キロ級を制覇。昨年の世界選手権で3位に入り、パリ五輪代表に内定。

 ☆名前の由来 生まれた2000年のシドニー五輪マラソン女子で金メダルを獲得した高橋尚子の走りに両親が感動し、「尚」の1文字をもらった。

 ☆凡人 中高時代は目立った成績を残せず、身体能力も人並みだったため、「凡人」と自称。「パリで金メダルを獲って超人になる」と公言していたものの、その前に世界王者を破って世界ランキング1位に躍り出たため「他の選手に失礼」と最近は口に出すのを封印した。

 ☆うどん&ぶどうパワー 香川県人らしく讃岐うどんが大好物。高松市の実家近くにある超人気店「あづまうどん」が行きつけで、肉ぶっかけが定番メニュー。また、近所に住む祖父母と伯父がぶどう農園を営んでおり、幼少期から常においしいぶどうを食べ、農作業の手伝いも行っていた。

 ☆チーム四国 今大会に4人が出場するレスリング代表の四国出身では最年長で、「チーム四国」発起人。練習環境に恵まれているとは言えない四国で、幼少期から試合や練習で交流があったため、結束は固い。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2024年8月8日のニュース