Wリーグ富士通 16季ぶりV 司令塔・町田泣けた…加入13年目で初「最高です。恩返しできたかな」

[ 2024年4月16日 04:33 ]

バスケットボール女子Wリーグプレーオフ最終日   富士通89-79デンソー ( 2024年4月15日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<富士通・デンソー>写真に納まる富士通の選手たち(撮影・西海健太郎)
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 2戦先勝方式の決勝第3戦が行われ、富士通(レギュラーシーズン1位)がデンソー(同2位)に89―79で勝利し、2勝1敗で07~08年シーズン以来16季ぶり2度目の優勝を果たした。司令塔の町田瑠唯(31)は加入13年目で自身初のリーグ制覇。チーム最多18得点の宮沢夕貴(30)がプレーオフのMVPに輝いた。デンソーは初優勝を逃し、全日本選手権との2冠はならなかった。

 金の紙吹雪を浴びながら、町田がトロフィーを掲げた。11年の加入から13年目で自身初のリーグ制覇。両チーム最多37分20秒出場で8得点9アシストを記録し、5人が2桁得点した攻撃のタクトを振った。終了と同時に感極まって号泣。「最高です。13年間の思いもある。今まで関わってくれた人に恩返しできたかな」と実感を込めた。プレーオフは全6試合に出場し、1試合平均11・7アシスト。要所での得点も光り、この日も7点差に迫られた第3Qに3点シュートを沈めた。

 21年東京五輪でアシスト王に輝いて銀メダルに貢献したが、同年9月に就任した恩塚監督の率いる日本代表の試合には一度も出ていない。昨年12月に左足首を負傷した影響もあり、パリ五輪切符を獲得した2月の世界最終予選も事前合宿までの参加だった。22年にはWリーグと日程のかぶらない米WNBAのミスティックスでもプレー。出場すれば3大会連続の五輪となるパリに向けても弾みがつく戴冠となった。

 ≪リバウンドで劣勢に≫デンソーはリバウンド数21対33とゴール下の戦いで劣勢に立たされたことが響いた。第1Qは22―23と互角の展開も、前半を36―45で折り返した。後半でも巻き返せず、馬瓜が両チーム最多の23得点で奮闘も及ばなかった。この日12得点でプレーオフのベスト5に輝いた赤穂ひは「ディフェンスで後手に回ってしまった」と肩を落とした。20得点で引っ張った高田は「このチームで勝ちたかった」と唇をかんだ。

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