松山英樹 悔しい24年マスターズ「優勝できなかった以外は何もない…」38位終戦

[ 2024年4月16日 04:45 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ最終日 ( 2024年4月14日    米ジョージア州 オーガスタナショナルGC=7555ヤード、パー72 )

最終ラウンド、ホールアウトする松山英樹(右)
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 28位から出た21年王者の松山英樹(32=LEXUS)は1バーディー、3ボギーの74とスコアを落とし、通算7オーバーの38位で終えた。優勝候補の有力選手に挙げられていたが、本来の実力を発揮しきれなかった。世界ランク1位のスコッティ・シェフラー(27=米国)が68で逃げ切り、通算11アンダーで22年以来の大会2勝目、ツアー通算9勝目を手にした。

 悔しい、24年のマスターズになった。松山はプロ転向後では自己ワーストに並ぶ通算7オーバーで38位フィニッシュ。「ちょっと苦しいゴルフでした。優勝できなかった以外は何もないです」。21年王者の静かな口調から無念さがにじんだ。

 ティーショットが大きく乱れた。第1打を右の林に曲げた7番パー4で枝の間を抜く一打でパーセーブをするなど随所に見せ場もつくったが、この日ワースト60位のフェアウエーキープ率35・71%。「よく曲がった」。スコアを伸ばすきっかけを、最後までつかめなかった。

 2月のジェネシス招待での2年ぶり9勝目を挙げるなど、良い状態で乗り込んだ大一番。ここ2年は首痛を抱えながら臨んでいただけに、ツアー公式サイト優勝予想での4位など、3年ぶり制覇への期待は大きかった。黒宮幹仁コーチ(32)は「チーム全体として力んでいる部分があった」と語る。本人は口にしないが、重圧もあったはず。初日の大雨でコース状態が一変し、その後は強風にも翻弄(ほんろう)された。4日間でイーグルなしの9バーディーと好機も少なかった。

 つかの間のオフを経て、今後も5月の全米プロ選手権をはじめとしたメジャー3試合、8月にはパリ五輪も控える。「次のメジャーに向けて頑張りたい」。この悔しさを、次なる舞台での原動力に変える。

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