竹田麗央　思い出の大会でツアー初V「まさか優勝できるなんて」震災から8年…地元・熊本で悲願成就

女子ゴルフツアー　KKT杯バンテリン・レディース最終日 （ 2024年4月14日    熊本県・熊本空港CC＝6518ヤード、パー72 ）

＜KKT杯バンテリンレディス最終日＞9番、第3打を放つ竹田（撮影・岡田　丈靖）
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　3打差の3位から出た、竹田麗央（21＝ヤマエグループHD）が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算7アンダーで逆転でツアー初優勝を飾った。

　前半1つスコアを伸ばしてターン。13番で同組の岩井明がボギーを叩き、単独首位に浮上した。しかし、15番パー4では試練が襲う。グリーン右奥のバンカーからの第3打目はグリーンを大きくオーバー。グリーン左横のラフから難しいアプローチが残ったが、めげずに立ち向かった。柔らかく打ち出された球は吸い込まれるようにカップイン。ピンチを脱出し、2打差で逃げ切った。

　きょうで熊本地震から8年を迎える。熊本県合志市出身の竹田は、中学1年生の時に被災。この大会にボランティアとして参加するための準備をしていた中での出来事だった。

　震災の日に地元で達成した初優勝。スピーチでは、「この大会は子供の時から観戦に来ていた大会で、まさか自分が優勝できるなんて思っていなかったのでうれしいです」と笑顔がはじけた。今季最終日最終組はきょうで4度目。4度目の正直で悲願が成就した。