【中嶋常幸の快説オーガスタ】松山 予選通過は強風吹き荒れる中で耐えたご褒美

[ 2024年4月14日 01:00 ]

米子ゴルフツアー マスターズ第2日 ( 2024年4月12日    米ジョージア州 オーガスタナショナルGC=7555ヤード、パー72 )

12番、ティーショットを放つ松山英樹(AP)
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 オーガスタは2日目も超タフなコンディションになった。最大瞬間風速19メートルの強風。その中で、松山はよく耐えたと思う。18番でダブルボギーを叩きながら、カットラインぎりぎりで予選を通ることができたのは、そのご褒美だろう。

 リンクスのような所なら風向きが一定で、それなりに対処も可能。だがオーガスタは丘陵地で高低差があり林もある。風がたまる所と吹き抜ける所がさまざま。そのため風の読みがこれほど難しい所もない。特にこの日は風の強弱や向きが目まぐるしく変わり、本当に運頼みのようなプレーになってしまった。

 松山は2月に勝ってその後も2度、トップ10に入って今週を迎えた。調子が良かった分だけ気負いもあったはず。大会前には、今までの自分の中で一番優勝を意識していたと思う。それが初日に想定外の出遅れ。この2日間は“何やってんだ俺は”という歯がゆい気持ちのプレーが続いたに違いない。

 初挑戦の久常は練習ラウンドから一転、オーガスタの厳しい洗礼を受けた。特に後半の9ホールは混乱することばかりだったはず。だが、この経験は必ず生きる。1年間、米ツアーで戦い抜けば相当タフになるし、課題も見えてくる。体力の必要性も分かるだろう。しっかり鍛えて、チャレンジを続ければ米ツアーでもきっと勝てるようになる。 (プロゴルファー)

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