【柔道】阿部詩「いい経験になった」GSアンタルヤ大会から帰国 兄・一二三から掛けられた言葉は…

[ 2024年4月1日 21:30 ]

GSアンタルヤ大会を終え、羽田空港に帰国した阿部詩
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 柔道女子52キロ級でパリ五輪代表の阿部詩(パーク24)が1日、五輪前最後の実戦として臨んだグランドスラム(GS)アンタルヤ大会を終え、羽田空港に帰国。昨年10月から腰痛に悩まされ、万全の状態ではない中で5試合オール一本勝ちで優勝を果たし、「こういう状況で勝ち切れて、いい経験になった」と笑顔で振り返った。

 大会出発前は珍しく弱気の発言もしていた阿部だが、ふたを開けてみれば圧巻の内容。決勝を含む2試合は10秒以内に勝負を決める“瞬殺”で、「柔道自体の調子は悪くなかった」と言いながらも、体調自体は「70%くらい。試合を終えるごとに痛みが出た」というから末恐ろしい。そうした追い詰められた状況が功を奏した面もあるようで、「やるしかない状況で吹っ切れた」と話した。

 大会には男子66キロ級の兄・一二三も出場。同じく5試合オール一本勝ちで制すと、試合後には「今回は俺の方が技の切れが凄かっただろ?」とドヤ顔で自慢されたという。実際、豪快な担ぎ技で次々に強豪を破った一二三の破壊力はすさまじく、「確かに凄かった」と返したという詩だが、「なんかちょっと(私と)競ってます。私は全然だけど」と兄の素顔を明かしてみせた。

 パリ五輪本番まで4カ月。今後は試合をはさまず、月に1回程度の合宿や練習試合を行いながら、兄妹そろっての2連覇へ準備を整える。

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