睾丸に平手打ち、手指に瞬間接着剤…悪質暴行で引退の北青鵬が謝罪「期待を裏切って申し訳ございません」

[ 2024年2月23日 15:35 ]

<宮城野部屋関連>頭を下げる宮城野親方(左)と北青鵬(撮影・島崎忠彦)
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 日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、弟弟子への暴力行為が発覚した幕内・北青鵬(22=宮城野部屋)の引退届を受理したと発表した。また、師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)を監督義務違反などで2階級降格と報酬減額処分。さらに部屋を一時的に伊勢ケ浜一門預かりとすることを決めた。

 北青鵬はこの日、午前8時20分頃に宮城野部屋を出て両国国技館へ。10時頃部屋に戻り、その約5時間後に師匠とともに部屋の入り口に姿を現した。

 師弟そろって報道陣の前で謝罪。「この度は、部屋の弟弟子に暴力を振るってしまったことを深く反省しています。本当に申し訳ございませんでした。この度、私は現役を引退させていただききます。日本相撲協会、宮城野部屋、応援してくださった後援者の方、ファンの皆さまの期待を裏切ってしまったこと、本当に申し訳ございませんでした」と述べ、深々と頭を下げた。

 北青鵬が弟弟子2人に対し、1年以上前から日常的に暴力を繰り返していたことが判明。その具体的な内容は、顔面や睾丸への平手打ち、手指への瞬間接着剤塗布、バーナー状にした炎を体へ近づけるといった悪質なもの。さらに、弟弟子が痛がる反応を見ておもしろがっていたという卑劣極まりない暴行の動機も明らかになった。

 北青鵬は、理事会が開かれるよりも前に自ら引退届を日本相撲協会に提出。これが受理され「自主引退」の形となったが「懲戒処分とした場合は引退勧告相当の事案であった」と理事会において確認された。


 ◇北青鵬 治(ほくせいほう・おさむ)本名=アリューナー・ダワーニンジ。2001年(平13)11月12日生まれ、北海道札幌市出身の22歳。モンゴルで生まれ、5歳の頃に来日。札幌相撲スポーツ少年団で小1から相撲を始め、鳥取西中へ相撲留学。鳥取城北高3年時に全国高校金沢大会準優勝。宮城野部屋に入門し、20年春場所で初土俵。同年名古屋場所で序ノ口優勝。翌秋場所で序二段優勝。翌11月場所で三段目優勝。デビューから21連勝は高卒では史上1位の記録。21年名古屋場所で幕下優勝。同年秋場所で新十両。その後、右膝のケガで幕下陥落を経て22年名古屋場所で再十両。23年春場所で新入幕。通算成績134勝72敗44休。幕内成績41勝40敗9休。幕内在位6場所。身長は現役最長身の2メートル4。体重は182キロ。

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