坂本花織 歓喜の涙!フィギュアGP初V 日本女子3人目の主要国際大会全てでメダル

[ 2023年12月10日 04:40 ]

フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナル最終日 ( 2023年12月9日    中国・北京 )

<グランプリファイナル最終日>女子フリー、優勝し笑顔の坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の坂本花織(23=シスメックス)がフリー1位の148・35点をマークし、合計225・70点で初優勝した。男子は前回覇者の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)がSP、フリーともに2位の合計297・34点で2位。イリア・マリニン(19=米国)がSP、フリーともに1位となり、世界歴代3位の314・66点で初の頂点に立った。ジュニア男子では、15歳の中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)がSP4位から逆転で初出場優勝を果たした。

 坂本はキス&クライで歓喜の涙を流した。主要国際大会で唯一、メダルがなかったGPファイナル。SP首位から迎えたフリーは冒頭のダブルアクセル(2回転半)からジャンプを決めながら中盤の3回転フリップで着氷が乱れる。だが、その後は崩れない。最後に連続ジャンプを成功させ頂点に立った。

 「フリップでミスしてしまったけど、それ以外をまとめられた。今、自分ができることは8~9割できた」。初進出の18年は4位。4年ぶりに出場した昨年はSPで首位に立ちながらフリーで最下位の6位となり5位に沈んだ。「過去最悪と言ってもいいぐらい、悪かった」。自身初のGP2連勝と勢いに乗る今シーズン。苦い過去を払拭した。

 GPファイナル制覇は日本女子で5人目。五輪、世界選手権など主要国際大会全てでメダルを手にしたのは、荒川静香、浅田真央に続いて3人目だ。「今年はモチベーションが上がっているし、少しずつ成長を感じている」。次は3連覇が懸かる21日開幕の全日本選手権(長野)に向かう。

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