草木ひなの圧巻V3 大技「サランラップ360」決め唯一の80点台 スケボー・パークマイナビ日本選手権

[ 2023年11月4日 20:17 ]

スケートボード・パークマイナビ日本選手権最終日 ( 2023年11月4日    茨城・ムラサキパークかさま )

<スケートボード・パークマイナビ日本選手権最終日>決勝1回目に80点台の高得点を叩き出し、関係者とアイコンタクトを送り合う草木ひなの
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 決勝が行われ、女子は草木ひなの(15)が80・53点で優勝し、大会3連覇を果たした。9月末にアジア大会を制し、返す刀で10月初旬の五輪予選を兼ねた世界選手権では初の表彰台となる2位。それからわずか1カ月という異例の強行軍だったが、貫禄を見せつけるかのように、男子を含めて唯一の80点台を叩き出しての圧勝。「1位を取れたことは素直にうれしい。地元開催でみんなが応援してくれた」とはにかんだ。

 決勝1回目。序盤に中央のボルケーノと呼ばれるセクションで、前足で板を巻くように回す「サランラップ」と呼ばれる技に、体ごと横1回転して飛び越える「サランラップ360」に成功。「練習では乗れずにいたが、一発で立てた」と勝負強さを見せつけると、その後もノって45秒間のランを完遂。得点が出る前からガッツポーズを繰り出し、「点数は気にしていない。心に残すことを考えている」と胸を張ってみせた。

 通常は2、3カ月前から会場に合わせた技の構成(ルーティン)を検討し、練習を重ねて本番に臨むが、今回は世界選手権から帰国後、2~3週間の準備で臨んだ。来年のパリ五輪予選ランキングでも2位に付け、必ずしも今大会に出場する必要はない立場。それでもあえて出場し、決めたい技に成功。さらに難度を上げた2、3回目は失敗して「悔しい」と話したが、見事な対応力と勝負強さを見せつける1日となった。

 今年は世界デビューとなった2月の五輪予選会第1戦でいきなり4位に入ると、5月の同第2戦でも4位。秋のさらなる飛躍につなげ、東京五輪金メダルの四十住さくら、銀メダルの開心那に続く存在に上り詰めた。残る五輪予選会は年明けの3戦。「一つ一つ勝ち上がり、パリ五輪に出たい」と話す草木だが、もはや出場だけに留まらない活躍が期待できる存在になりつつある。

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