アメフト京大　開幕4連勝で次節は「王者」関学大戦　QB泉「自信を持って…」

関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   京大27ー0龍谷大 （ 2023年10月14日    わかさスタジアム京都 ）

＜京大・龍谷大＞第2Q、ボールを出す京大QB泉（左）（撮影・後藤　正志）
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　広い視野で、京大QB泉岳斗（4年）はフィールドを支配していた。オフェンス最初のシリーズ。第3ダウンでディフェンスに囲まれながら、視界の片隅でとらえたWR杉浦洸（3年）へ33ヤードパスを通す。攻撃にギアを入れ、4分18秒に自らのランで先制TDを奪った。

　ボールを持ちすぎて自滅したり、無謀なパスでリズムを崩した昨年までの姿はない。「第1Qから4Qまで、冷静さを保って、危ないようなプレーはなかった」。攻撃を司るリーダーとして、チームをまとめる主将として、泉の成長が開幕4連勝の原動力だった。

　いよいよ次節（10月28日）は、関学大との大一番。全勝で迎える「関京戦」は、司令塔のモチベーションを高くする。「関学とやるのは、毎回ワクワクします。今年はベストな状況、ベストな雰囲気なので、自信を持って臨めます」。

　2年生の春からエースQBとして君臨してきた「申し子」。入れ替え戦出場など苦闘してきた背番号17にとって、これ以上ないシチュエーションで「絶対王者」に挑戦できる状況が何よりうれしい。

　「関学大はいつもファンダメンタルが完璧に仕上がっているし、チームとしては、どんな状況でも守りに入らない。うちも春から大事にしてきたファンダメンタルで、向こうが感じたことのない“圧”を与えたい」

　打倒・関学大の先に見据える日本一の夢。それを口にする資格が、今の京大、そして泉にはある。