貴景勝“大混戦秋場所”制す!優勝決定戦で熱海富士下し4度目V 全休明け大関Vは20年ぶり2人目の快挙

[ 2023年9月24日 17:39 ]

大相撲秋場所千秋楽 ( 2023年9月24日    両国国技館 )

<大相撲秋場所千秋楽>熱海富士(下)を下し、優勝する貴景勝(撮影・木村 揚輔)
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 大相撲秋場所は24日に千秋楽の取組が行われ、大関・貴景勝(27=常盤山部屋)が熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)との優勝決定戦を制し、今年の初場所以来4場所ぶり4度目の優勝を果たした。全休明けの大関による優勝は03年春場所の千代大海以来2人目の“快挙”となった。

 貴景勝は初日に平幕・北勝富士に敗れ黒星発進となるも、2日目以降は5連勝を飾り首位を追走。12日目に小結・琴ノ若を下し8勝目を飾りカド番を脱出。13日目には2敗の平幕・熱海富士を下し、ついに首位タイに浮上。しかし、14日目に大関・豊昇龍に敗れ1日で首位から転落した。

 それでも逆転優勝の可能性を残した千秋楽では勝ち星で並ぶ関脇・大栄翔との一番を送り出しで下し、4敗を死守。3敗で単独首位の平幕・熱海富士が朝乃山に敗れたため、賜杯の行方は自身5度目となる優勝決定戦までもつれることになった。

 過去4度の優勝決定戦成績は1勝3敗。優勝したのは20年九州場所で照ノ富士を下した1度のみ。直近では昨年九州場所での巴戦で阿炎に敗れ優勝を逃した。5度目となった優勝決定戦では熱海富士との“再戦”をはたき込みで制し、4場所ぶり4度目の賜杯を獲得。全休明け最初の場所で苦しみながらも大関としての意地を見せた。

 なお、11勝4敗での優勝は1場所15日制が定着した49年夏場所以降で4度目という珍しい結果に。過去には72年初場所の栃東、96年九州場所の武蔵丸、17年秋場所の日馬富士の3人が4敗で優勝。96年九州場所に至っては武蔵丸、曙、若乃花、貴ノ浪、魁皇と史上初の5人による優勝決定戦が行われたこともあった。

 ◇貴景勝 貴信(たかけいしょう・たかのぶ=本名・佐藤貴信)1996年(平8)8月5日生まれ、兵庫県芦屋市出身の27歳。中学3年で中学横綱。埼玉栄高3年の14年秋場所に貴乃花部屋から初土俵を踏む。17年初場所で新入幕を果たし19年初場所で新関脇。同年春場所後に大関昇進した。在位2場所で転落し1場所で復帰。18年10月に千賀ノ浦部屋(現常盤山部屋)に移籍。優勝3回。殊勲賞3回、敢闘賞2回、技能賞2回。得意は突き、押し。1メートル75、165キロ。

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