【ラグビーW杯】“ぐーくん”具智元「やり返す」昨秋大敗のイングランド戦でリベンジ誓う

[ 2023年9月14日 05:15 ]

公開されている間は練習に参加しなかった具(撮影・篠原 岳夫)
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 世界ランキング14位の日本代表は17日(日本時間18日)に1次リーグD組第2戦で、同6位の強豪イングランド戦(ニース)に臨む。13日にはベースキャンプ地のトゥールーズで練習し、約15分間を報道陣に公開。過去10戦全敗の相手から金星獲得へ、愛称“ぐーくん”こと、プロップ具智元(ぐ・じうぉん、29=神戸)は昨秋に3連続ペナルティーを取られたスクラムで雪辱を誓った。

 普段は穏やかな“ぐーくん”が、語気を強めた。相手はラグビー発祥の地で、日本は過去10戦で一度も勝利したことがない。昨秋も13―52で大敗しており、具は練習後の取材で「イングランド戦をイメージして練習してきた。やり返す自信があるので楽しみ」と雪辱を誓った。

 大会初戦となった10日のチリ戦で背後からレートタックルを受け、ピッチに右膝を強打。この日の公開練習では後方から見守っていたが「膝の状態は良くなっている。出るつもりでいる」と回復傾向をアピールした。

 どうしても、この試合に出場したい理由がある。昨秋の前回対戦では、スクラムで通常よりも距離を取る相手独特の組み方に対応できず、3連続ペナルティーを奪われた。対面(といめん)だったプロップのゲンジの技術とパワーに圧倒される屈辱を味わい、FW担当の長谷川慎コーチには叱責(しっせき)されていた。「パニックになった。1本目やられてから真っ白になった。反省してる」。以降、長谷川コーチとの会話ではゲンジの名が何度も出てくるほど脳裏に焼き付き、悔しさを胸に刻んだ。

 今回のテーマは強気な姿勢で「やられる前にやる」だ。セットプレーを得意とする相手へ「殴られる前に殴る、というイメージを全員で共有している」とジョークを交えながら明かした長谷川コーチ。積極的に仕掛ける重要性を説いた。

 前回19年大会1次リーグ第2戦の強豪アイルランド戦では、前半のスクラムでペナルティーを獲得。普段はおとなしい性格の具がガッツポーズで雄叫びを上げる姿は、8強入りの快進撃を象徴するシーンだった。「相手からのプレッシャーを返すくらいのスクラムを組みたい」。金星を奪い、歓喜の雄叫びを再現する。

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