復帰の樋口新葉が公開練習「跳べなくて悔しいのも面白い」全日本5位以内へ「100％で頑張っている」

＜フィギュアスケート＞練習を公開した樋口新葉（撮影・長久保　豊）
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　フィギュアスケート女子で22年北京五輪団体銅メダルの樋口新葉（ノエビア）が5日、東京・明治神宮外苑アイススケート場で練習を公開した。フリー「フィックス・ユー/パラダイス」の曲かけなどを披露し、時折、笑顔を見せながら1時間滑り込んだ。

　樋口は昨年9月のロンバルディア杯後に負傷などで休養し、今年7月のアクアカップで10カ月ぶりの実戦復帰を果たした。「自分ではまだまだと思うところがたくさんある。課題の方が見つかる。初戦からだんだん良くなっている。細かいミスやジャンプも安定していないので、完全に跳べるようにしたい」と話す。一度、氷から離れたことで「試合の緊張感が病むんじゃう感じじゃなくて、跳べなくても悔しいっていうのも、それすらも面白い、楽しいと思えるようにできている」と滑る喜びを感じているという。

　今月の東京選手権に出場予定で、GPシリーズは第3戦フランス杯（アンジェ）、第6戦NHK杯（大阪・東和薬品ラクタブドーム）にエントリーしている。「もちろんGPシリーズも大事な試合なんですけど、全日本選手権（12月、長野市）で一番結果を残したいと思っている。そこに向けてまた課題を見つけて、レベルアップできるように」と話し「（全日本は）最低で5位以内には入りたい。難しいと思うけど自分のやることやって出し切りたい」と決意を新たにした。

　北京五輪でも決めた大技トリプルアクセルについては「今シーズン、試合で1回は入れられたらいいなと思っている。いつも跳んでいるジャンプができていないので、安定できたらアクセルの練習をしたい」と見通しを語り「全日本が100％だとすると今は65％。もう少し上げていきたい。今は今で100％で頑張っている。100％を120％に上げられたらいいなという感覚です」と話した。