【全国学生相撲個人体重別選手権】日体大・ブフチョローンが無差別級初優勝!取り直しの激闘で草野撃破

[ 2023年9月4日 07:16 ]

無差別級決勝、日大の草野直哉(右)を破って初優勝を果たした日体大のブフチョローン(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 全国学生相撲個人体重別選手権大会が3日、東京都千代田区の靖国神社相撲場で行われた。65キロ級、75キロ級、85キロ級、100キロ級、115キロ級、135キロ級、135キロ以上級、無差別級の8階級で争われ、東西それぞれの予選を勝ち抜いた各階級16人(65キロ級は13人)が熱戦を繰り広げた。

 65キロ級は東西の優勝者同士の決勝となり、工藤唯織(日体大4年)が約2分の熱戦を制して3連覇を達成。75キロ級は、村山謙(愛知学院大)が1年生ながら西日本に続いて全国でも頂点に立った。

 85キロ級は、全国で入賞経験のない白まわしの田中英司郎(日体大4年生)が初優勝。大学最後の体重別で大きなタイトルを手にした。世界選手権軽量級日本代表の奥知久(日体大3年)は1回戦で敗退。西日本で優勝したウクライナ人留学生のセミクラス(九州情報大1年)は欠場だった。

 100キロ級は、山口颯斗(日体大)が2年生同士の決勝を制して初優勝を果たした。115キロ級は、無差別でも全国トップレベルの川上竜昌(日大3年)と大森康弘(金沢学院大2年)が順当に勝ち進んで決勝に進出。川上が足を取って出ていくところを、大森が右上手投げで制して全国初タイトルを手にした。

 135キロ級は、花岡真生(日大3年)が圧倒的な強さで3連覇を達成。135キロ以上級は、今大会最重量199キロの川渕一意(日大4年)が決勝で昨年覇者の山崎勝磨(近大4年)を押し出して今季4個目のタイトルを獲得した。

 無差別級は、昨年115キロ級優勝のブフチョローン(日体大3年)と、この階級で3連覇を狙う草野直哉(日大4年)が決勝に進出。ブフチョローンが足を跳ね上げながら強烈な左下手投げを打つと、両者同時に顔から落ちた。同体取り直しとなり、もう一度左四つがっぷりの同じ体勢から今度はブフチョローンがしっかり投げ切って掛け投げ気味の下手投げを決めた。ブフチョローンは無差別では初めての全国大会優勝。4学年先輩のデルゲルバヤル(現十両・欧勝馬)と同じ日体大柏高レスリング部出身で、相撲を始めてから2年半で大きなタイトルを手にした。

 ▽65キロ未満級 準決勝
工藤唯織(日体大4年) かいなひねり 小嶋大輝(朝日大1年)
品川雄飛(朝日大4年) 足取り 那須大次郎(朝日大2年)

 ▽決勝
工藤唯織 寄り倒し 品川雄飛

 ▽75キロ未満級 準決勝
山田祥暉(朝日大2年) 押し出し 久保田修佑斗(日体大2年)
村山謙(愛知学院大1年) 寄り切り 吉元倫(日大4年)

 ▽決勝
村山謙 上手投げ 山田祥暉

 ▽85キロ未満級 準決勝
吉田隆一(九州情報大3年) 上手投げ 成田花道(明大4年)
田中英司郎(日体大4年) 寄り倒し 田中太一(日体大2年)

 ▽決勝
田中英司郎 押し出し 吉田隆一

 ▽100キロ未満級 準決勝
山口颯斗(日体大2年) 小手投げ 土井敢太(金沢学院大4年)
一戸龍道(日大2年) 押し出し 齋藤貴仁(近大2年)

 ▽決勝
山口颯斗 上手投げ 一戸龍道

 ▽115キロ未満級 準決勝
川上竜昌(日大3年) 押し出し 村山尊(拓大3年)
大森康弘(金沢学院大2年) 上手投げ 清宮一翔(日大4年)

 ▽決勝
大森康弘 上手投げ 川上竜昌

 ▽135キロ未満級 準決勝
スフバット(専大3年) 押し倒し 亀井颯人(東洋大4年)
花岡真生(日大3年) 下手投げ 奥田史祐(東洋大1年)

 ▽決勝
花岡真生 寄り倒し スフバット

 ▽135キロ以上級 準決勝
川渕一意(日大4年) 押し出し クリストファー(日体大2年)
山崎勝磨(近大4年) 押し出し 松澤魁人(農大2年)

 ▽決勝
川渕一意 押し出し 山崎勝磨

 ▽無差別級 準決勝
草野直哉(日大4年) 押し出し 池田俊(金沢学院大4年)
ブフチョローン(日体大3年) 押し倒し 井手純也(金沢学院大4年)

 ▽決勝
ブフチョローン 下手投げ 草野直哉

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年9月4日のニュース