阿部兄妹ら史上最速五輪内定 世界選手権Vの角田、新添もパリ切符

[ 2023年6月30日 04:30 ]

阿部一二三と詩
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 全日本柔道連盟は29日、オンラインで強化委員会を開き、来年のパリ五輪代表に男子66キロ級の阿部一二三(25)、女子52キロ級の詩(22=ともにパーク24)兄妹ら計4人の内定を決めた。女子で世界選手権3連覇を達成した48キロ級の角田夏実(30=SBC湘南美容クリニック)、70キロ級で初の世界一となった新添左季(26=自衛隊)も代表入りした。

 同連盟は今年3月、強化システムに関する規定を改正。本番1年1カ月前という柔道界では史上最速の内定を出すにあたり、金野潤強化委員長は「ある程度高い基準を設けるべきと考えた」と5月の世界選手権優勝を必須条件に設定。2番手以下との差も勘案し、優勝者5人中4人が審議にかけられ、採決なしで承認された。

 東京五輪は男女全14階級で最も遅い内定だった阿部一だが、世界選手権決勝でライバル丸山城志郎との直接対決を制し、男子では唯一の最速内定となった。鈴木桂治監督も「練習内容、量は世界で金メダルを獲るための行動をしている」と高く評価。女子の増地克之監督に「大舞台になればなるほど力を発揮する」と称賛された詩とともに、日本柔道のエースとしてパリでの連覇へ突き進む。

 ≪女子78キロ超級の素根は持ち越し≫世界選手権優勝者では女子78キロ超級の素根輝(パーク24)が唯一、審議に上がらず内定が持ち越された。増地監督は「現時点で大きなアドバンテージがある」とした上で、2番手の冨田若春(コマツ)が今年は3大会連続優勝で追いかけていることを考慮。「総合的に判断して、もう一試合見た方が丁寧な選考になる」と説明。今後は8月のマスターズ大会(ブダペスト)や12月のグランドスラム東京大会の結果を踏まえ、年内に全14階級の代表が決まる見通しだ。

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