ラグビー日本代表SO松田力也 スニーカーへのこだわり 司令塔はオフでも足から攻める

[ 2023年6月1日 05:30 ]

笑顔で私服姿を披露する松田(撮影・篠原岳夫)
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 おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」。今回は特別編として、ラグビー界から初登場。今秋にW杯フランス大会を控える日本代表SO松田力也(29=埼玉)だ。キックを得意とし、ゲームメークする司令塔のオフの顔とは――。スニーカーのこだわりから、体格の大きいラガーマンだからこその悩みまで語った。(取材・構成 滝本 雄大)

 ――まずは本日のファッションのポイントを教えてください。
 「スニーカーですね。コンバースのチャックテイラー(※1)にしました」

 ――通常のコンバースとの違いは?
 「クッションが全然違うんですよ。足が痛くならないです。だから、持っているコンバースは全部、チャックテイラーです」

 ――スニーカーは何足持っている?
 「靴から合わせることが多くて、好きなものを履きたいので自宅には20~30足あります。特にジョーダンシリーズ(※2)が気に入ってます」

 ――洋服のブランドは。
 「ジースター(※3)です。京都にいる時にたまたま入ったお店がジースターで、以降ずっと着てますね。今日のデニムは裾を折ってはくことがポイントです」

 ――体格の大きいラグビー選手は服のサイズで苦労しそう。
 「そうですね。サイズが大変で、一番は太腿に合わせないといけない。でも、太腿に合わせるとウエストがぶかぶかになるんで(笑い)。ちょうどいいジーパンを探していた時にジースターにストレッチが利くものがあって、愛用するようになりました」

 ――髪形のこだわりは。
 「シーズン中は2週に1回、切るようにします。リラックスも兼ねたルーティンになってます」

 ――いつ頃からのルーティン?
 「19年くらいに刈り上げを(より短くカットする)スキンフェードにしてから伸びるのが凄い気になりました(笑い)」

 ――時計のこだわりは。
 「時計は好きで、今日つけているのはロレックスのヨットマスター(※4)です。29歳の誕生日に自分へのご褒美として奮発し、W杯へ向けても頑張るぞという思いも込めて買いました!W杯が終わった後にも自分にまたご褒美が買えるように活躍します!!」

 ※1 1917年に誕生した米国発祥のシューズブランド「コンバース」を象徴する名作。当時はバスケットボール専用シューズで、米国プロ選手のチャールズ・H・テイラーが着用して普及。

 ※2 NBAの伝説的選手、マイケル・ジョーダンをモチーフにしたナイキ社の大人気ブランド。

 ※3 正式名称は「G―Star RAW(ジースター・ロゥ)」。1989年にオランダ・アムステルダムで誕生したデニムブランド。

 ※4 スイスの高級時計メーカーが展開する人気ブランド。60分目盛り入りのベゼル(外周)が特徴。

 ◇松田 力也(まつだ・りきや)1994年(平6)5月3日生まれ、京都府出身の29歳。伏見工(現京都工学院)、帝京大から17年にパナソニック(現埼玉)へ。大学4年の16年6月にカナダ戦で代表初出場し通算29キャップ。野球好きで憧れのアスリートは同世代の大谷翔平。趣味はコーヒーを豆からひくこと。試合前ルーティンはスパイク、キックティーを奇麗にする。1メートル81、92キロ。

 【ほのかチェック】
 “着痩せ”する方もいますけど、松田さんの場合はラグビー選手らしい筋肉たっぷりの鍛え上げられた肉体が服の上からでも分かりますね。全体のイメージとしては、とにかく清潔感にあふれています。シャツもパンツもシューズも全てシンプルなデザイン。そして凄く印象的なのが、シャツのボタンを上まできっちり留めている点です。良い意味で「遊びがない」と感じるコーデ。とても誠実な方という印象がストレートに伝わってきます。もし旦那さんになったら、とても幸せな家庭を築いてくれるだろうな…なんて妄想が広がっちゃいました。(CanCam専属モデル)

 ≪ケガ乗り越え進化「10番つけて世界で勝つ選手に」≫
 W杯2大会連続出場を目指す松田は日本代表の正司令塔として期待されている。日本開催だった前回19年大会は先発出場なし。チームは史上初の8強入りしたが「ラグビー選手としては悔しい思いをした大会でもあった。19年の悔しさを晴らすのはW杯しかない」と今回に懸ける思いは強い。

 昨年は5月にリーグワンの試合で左膝前十字じん帯を断裂し、代表活動は不参加。術後はアスレチックトレーナーの佐藤義人氏にサポートしてもらいながらリハビリに取り組んだ。砂浜や山奥にある坂道でのダッシュや下半身トレーニングで強化。左太腿の周囲が術後48センチから最大60センチまで大きくなってキックの安定感が増し、今季リーグワンのベストキッカー賞(ゴールキック成功率85.5%)につながった。

 今月12日から始まる代表合宿では李承信(神戸)や小倉順平(横浜)らと10番の座を争う。ケガを乗り越え進化した松田は「10番にこだわっていく。自分を信じてやり切りたい。10番をつけて世界で勝つ選手になりたい」と強い覚悟で挑む。

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