石川佳純、会見で涙ぐみ…ファンへ感謝 引退を決断した理由は「やりきったと思えたから」

[ 2023年5月18日 14:08 ]

<石川佳純・引退会見>会見中、目元を拭う石川佳純(撮影・尾崎 有希)
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 今月1日に現役引退を発表した卓球の石川佳純(30=全農)が18日、都内で会見を行い、現役引退を改めて表明した。ファンへの感謝を述べる際、涙ぐむ場面もあった。

 会見には黒のジャケット、白のボトムス姿で登場。改めて「引退表明から2週間が経ちました。たくさんの温かいメッセージをいただいて、改めてたくさんの人に支えてもらっていたのだと思います」と感謝を述べた。

 引退を決断した理由については「自分自身、やりきったと思えたからです」と晴れ晴れとした表情。「今日は、とても晴れやかな気持ちです。こうして笑顔でこの日を迎えられることを、とても嬉しく、そしてありがたく思っています」と現在の心境を明かした。

 「私は7歳で卓球を始めました。23年間の現役生活には、素晴らしい経験をさせていただきました」とこれまでの現役生活を振り「所属の全農様を始め、各スポンサー様の温かい応援のおかげで、夢に向かって全力で走り続けることができました」と支えに感謝。続けて、涙ぐみながら「長い間応援してくださったファンの皆さまに感謝を伝えたいです。うれしいとき…一緒に喜んでくださり、苦しい時には、寄り添ってくれる。そんな、素晴らしいファンの方に恵まれてやれたというのは、凄く幸せなことだと思っております」とファンへの思いを口に。涙をこらえながら「自分自身、何が残せたのか分からないですが、自分が大切にしてきたことは、コートに立ったときは、その日の全力のプレーを自分なりにやるということです。100%の準備、100%の状態で、その日にできる自分の全てを出してコートに立つということを大切にしてきました。その姿を見てくださって、少しでも元気や勇気を届けられていたら、凄くうれしいなと思っています」と、笑顔を見せた。

 ◇石川 佳純(いしかわ・かすみ)1993年(平5)2月23日生まれ、山口県出身の30歳。7歳で卓球を始める。中学3年の07年世界選手権で初めて日本代表入り。17歳だった11年に全日本選手権シングルスで初優勝。12年ロンドン五輪は団体銀、16年リオデジャネイロ五輪は団体銅メダル、19年東京五輪は団体銀メダルを獲得。1メートル57。

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