石川佳純 子供たちへメッセージ「才能にはいろんな才能がある。好きな限りは続けてほしい」

[ 2023年5月18日 14:48 ]

<石川佳純・引退会見>思いを語る石川佳純(撮影・尾崎 有希)
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 今月1日に現役引退を発表した卓球女子で12年ロンドンから五輪3大会連続でメダルを獲得した石川佳純(30=全農)が18日、都内で会見を行い、現役引退を改めて表明した。

 会見には黒のジャケット、白のボトムス姿で登場。引退を決断した理由について「自分自身、やりきったと思えたからです」と晴れ晴れとした表情で明かした。「今日は、とても晴れやかな気持ちです。こうして笑顔で迎えられることを、とてもうれしく思います」と続け、涙ぐみながらファンへの感謝を語った。

 全世代から人気のある石川だが、子供たちへのメッセージを聞かれると「目標、夢中になれるものを見つけてほしい」と話し、「才能はひとつに限らないと思う。先生に言われてすぐできる人も素晴らしいが、言われたことをできるまでやるのも才能で、才能にはいろんな才能があるので、向いてないと思ったとしても好きな限りは続けてほしい。いろんなことにチャレンジしてほしい」と続けた。

 自身が大切にしてきたことは「目の前のことにひとつずつ真剣に誠実に向き合うこと」だという。「目の前のことを全力でやっていくことでいい結果やいいきっかけが生まれて次につながっていくのかなと思う」と話した。

 石川は1日、自身のインスタグラムで「私、石川佳純は、4月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会をもちまして現役を引退することを決めました」と発表。「最後の試合まで、これまで通りに集中し全力で戦う為に、事前にお伝えすることができませんでした。今年に入ってからは、大会毎に『この試合が最後になるかもしれない』と思いながら臨み、今、自分の中ではやり切ったという思いが強く、引退を決意した次第です」と記していた。

 ◇石川 佳純(いしかわ・かすみ)1993年(平5)2月23日生まれ、山口県出身の30歳。7歳で卓球を始める。中学3年の07年世界選手権で初めて日本代表入り。17歳だった11年に全日本選手権シングルスで初優勝。12年ロンドン五輪は団体銀、16年リオデジャネイロ五輪は団体銅メダル、19年東京五輪は団体銀メダルを獲得。1メートル57。

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