石川佳純、引退会見　世界中から惜しまれ…ライブ配信には中国語、英語など多言語でコメント殺到

＜石川佳純・引退会見＞思いを語る石川佳純（撮影・尾崎　有希）
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　今月1日に現役引退を発表した卓球の石川佳純（30＝全農）が18日、都内で会見を行い、現役引退を改めて表明した。世界で活躍した石川のもとには、中国語、英語など、世界中から応援のコメントが寄せられた。

　会見には黒のジャケット、白のボトムス姿で登場。引退を決断した理由について「自分自身、やりきったと思えたからです」と晴れ晴れとした表情で語ったが、ファンへの感謝を述べる場面では涙ぐみ、「うれしいときは一緒に喜んでくださり、苦しい時は寄り添ってくれた」と涙をこらえる場面もあった。

　会見はテレビ東京、TBSのスポーツ公式チャンネルなどでライブ配信された。世界で活躍した石川だけに、日本語だけでなく、中国語や英語など、多言語でのコメントが目立った。

　会見では、新華社通信の記者から中国語で質問され、中国語で回答する場面も。10代の頃から中国語を会得していた石川は「中国語を覚えたことで中国のファンの方、中国の選手とたくさん交流をすることができて、自分自身の経験の幅が凄く広がったなと感じている」と胸を張り、今後は「世界チャンピオンを目指している日本や中国の子供達がたくさんいるので、試合だったり、練習だったり…。日本や中国に限らず、全世界の子供たちが練習試合をするという機会があったらいいのかなと思っています」と、自身が世界のかけ橋となれたら…という展望を語った。

　◇石川　佳純（いしかわ・かすみ）1993年（平5）2月23日生まれ、山口県出身の30歳。7歳で卓球を始める。中学3年の07年世界選手権で初めて日本代表入り。17歳だった11年に全日本選手権シングルスで初優勝。12年ロンドン五輪は団体銀、16年リオデジャネイロ五輪は団体銅メダル、19年東京五輪は団体銀メダルを獲得。1メートル57。