大栄翔が2敗を守って首位と1差に接近 自力Vの可能性浮上も「最後まで一日一番」

[ 2023年3月22日 20:41 ]

大相撲春場所11日目 ( 2023年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )

高安(右)と対戦する大栄翔。押し出しで破る
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 小結・大栄翔(29=追手風部屋)が高安(33=田子ノ浦部屋)を下して2敗を守り、9勝目を挙げた。

 高安が立ち合い右から張って先手を取り、右からいなして崩して土俵際まで押し込むと、土俵際で残した大栄翔が左からいなして形勢逆転。左おっつけ右喉輪で攻め返して土俵下まで押し出した。「常に攻めようという気持ちがあった。我慢できたので、こういう相撲を勝ちにつなげられてよかった」と貴重な白星をかみしめた。

 自身の取組の直前、目の前で全勝の翠富士が敗れた。1差に迫った状況でも「そこはあまり考えずに、平常心で自分の相撲だけに集中しました」と動じず。役力士の意地を示すように、単独首位の平幕に食らいついた。

 1差の翠富士とはまだ対戦がないため、自力優勝の可能性を残している。優勝圏内の3敗以内で唯一の優勝経験者。「最後まで一日一番なので、そういう気持ちで残りもやっていきたい」とぶれずに集中を高め、2度目の賜杯を見据えた。

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2023年3月22日のニュース