新十両・落合が善戦も3敗目「全く通用しなかった」鳥取城北高の大先輩・逸ノ城との思い出明かす

[ 2023年3月22日 16:14 ]

大相撲春場所11日目 ( 2023年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )

<春場所11日目>落合を突き落としに破る逸ノ城(撮影・井垣 忠夫)
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 史上最速の所要1場所で新十両昇進を果たした落合(19=宮城野部屋)が元関脇の逸ノ城(29=湊部屋)に敗れて8勝3敗となった。

 立ち合い左で張って右でカチ上げてきた逸ノ城の圧力に後退した落合は、相手の引きに乗じて中に入ってもろ差しで攻め返していった。逸ノ城に左上手を取られてもうまく切って右ハズで下から押し上げていったが、土俵際で逆転の左突き落としを食った。

 昨年の名古屋場所で幕内優勝を果たしたばかりの実力者を相手に善戦。それでも「全く通用しなかった。めちゃくちゃ重かったです」と力の差を痛感していた。

 落合は相撲を始めた小4の頃、当時鳥取県体育協会の職員だった10歳上の逸ノ城と一緒に稽古をして声をかけてもらったことがあった。その翌年には逸ノ城は一気に三役まで駆け上がっていた。「まさか大相撲の舞台で逸ノ城関と対戦できるなんて思ってもいなかったので、戦わせてもらったことがまずうれしかった」と感慨深い思いを語ると同時に「欲を言えば勝ちたかったので、昨日は一日中どうやっていくかを考えていたんですけど、まだまだ通用しませんでした」と悔しさも表した。

 番付に開きがある中で対戦できたのは、ここまで好成績だったからこそ。大相撲の世界で初めて元三役力士と対戦した“令和の怪物”は、この経験を糧に、次は「勝ちたいです」と恩返しを誓った。

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2023年3月22日のニュース