序ノ口・朝白龍が若碇をつり落としで退けV王手 拓大出身の実力者「高校生には負けられない」

[ 2023年3月22日 11:29 ]

大相撲春場所11日目 ( 2023年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲三月場所・序の口>○朝白龍(左)(吊り落とし)若碇●(撮影・井垣 忠夫) 
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 拓大出身の序ノ口・朝白龍(24=高砂部屋)が埼玉栄高出身の若碇(18=伊勢ノ海部屋)との全勝対決を制して6戦全勝とした。

 立ち合い張って右を差した朝白龍は相手に先に上手を引かれたが、じっくり攻めながら両まわしを引き付けてつり上げながら前に出て寄り倒した。決まり手は「つり落とし」。得意の右四つでの力強さを見せた。

 「全勝していたし、甲山親方(元幕内・大碇)の息子で強そうだったので、中に入れたら危ないと思った」と相手を警戒して落ち着いて自分の形に持ち込んだ。高校相撲の実力者たちが集う今場所の序ノ口。「もちろん大学上がりなので高校生には負けられないという気持ちはあります」。やはり大学トップレベルだった実力は群を抜いていた。

 8年前の春にモンゴルから一緒に来日した現関脇の豊昇龍(23=立浪部屋)とは、日体大柏高で同級生。ともに高校卒業後の角界入りを目指していたが、朝白龍だけはかなわなかった。「4~5年ぐらいずっと待って、やっと土俵に上がれた」と憧れ続けた夢舞台。1日に何番も相撲を取るアマチュア時代とは違うプロの土俵にも「僕は一日一番の方がやりやすい」としっかり順応している。

 これでデビュー場所の優勝に王手。「今日が一番緊張した」と話していたが、次はさらに大事な一番となる。序ノ口優勝を懸ける7番相撲へ「今日と同じく何も考えずに一番一番集中していきたい」と意気込んだ。

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