国枝氏 妻も“最強”だ!「家に帰って“無理だ”と吐き出せる場所があったことは助けに」

[ 2023年2月8日 04:44 ]

引退会見で話をする国枝(撮影・西海健太郎)
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 車いすテニス男子の第一人者で1月に引退を表明した国枝慎吾氏(38)が7日、東京都内のユニクロ有明本部で会見した。4大大会で歴代最多50回の優勝(シングルス28回、ダブルス22回)を誇り、パラリンピックでは4個の金メダルを獲得。国民栄誉賞授与も検討されているパラスポーツのレジェンドは27年の競技人生を笑顔で振り返り、今後も車いすテニス界の発展に尽力する方針を示した。

 国枝氏と一問一答。
 ――引退の決め手?
 「昨年のウィンブルドン選手権で優勝を決めた後、一番最初に出た言葉が“これで引退だな”。全米が終わった後は“やり切った”が口癖のように出た。これはそういうタイミングかなと」

 ――最も印象に残る瞬間は?
 「やはり東京パラでの金。パラリンピックはそれぞれに思い出がある。08年北京で金を獲ってプロとして活動することを決めた。12年ロンドンで力を証明し、16年リオは挫折を味わった」

 ――第二の人生のプランは?
 「何をしたいか、ぼんやり出てきたぐらい。今言うと、それをやらないといけなくなるので、心に秘めておきたい。小田選手や上地選手ら託せる選手はたくさんいる。そういう」

 ――妻の存在は?
 「どんなに傷を負っていてもメディアの前では強気でないといけない。弱音はプレーに出てしまう。家に帰って妻に“無理だ”と吐き出せる場所があったことは助けになった」

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2023年2月8日のニュース