八村塁 「レイカーズは常勝の組織。優勝…助けたい」渡辺雄太との5度目日本人対決で初の2桁得点競演

[ 2023年2月1日 04:35 ]

NBA   レイカーズ104―121ネッツ ( 2023年1月30日    ブルックリン )

<ネッツ・レイカーズ>試合後に言葉を交わす渡辺(左)と八村(AP)
Photo By AP

 NBAレイカーズの八村塁(24)が30日、敵地のネッツ戦で今季初めて先発出場し、27分48秒のプレーで16得点、4リバウンドを記録した。ネッツの渡辺雄太(28)は途中出場で21分21秒プレーし、12得点、1リバウンド。試合はレイカーズが104―121で敗れ、2連敗で23勝28敗となった。ネッツは2連勝で31勝19敗。八村と渡辺の直接対決は通算5度目で、そろって2桁得点は初、全て渡辺の所属チームが勝利している。

 通算5度目の日本人対決が実現した。レイカーズ移籍後3試合目で初先発した八村は、第1Q途中でベンチに下がり、第2Q開始から再び登場。第1Q終盤から出場していた渡辺と同時にコートに立った。第4Qもスタートから同時出場。計10分34秒、一緒にプレーした。随所にマッチアップ。試合後に八村は渡辺からユニホーム交換を提案され「彼から僕のジャージーが欲しいと言われた。ヒストリーあるチームの一員であることを実感した」と感慨深げだった。

 先発はウィザーズ時代の昨年4月10日のホーネッツ戦以来で、今季初。足首に不安を抱えるジェームズ、故障から復帰明けのデービスの欠場もあり、チャンスが来た。「久々の先発で最初からアグレッシブにいこうと思っていた」。序盤は流れに乗れなかったが、徐々にギアを上げた。第3Q残り10分30秒に3点シュートを決めるなどフィールドゴール13本中6本を成功。移籍後最多16得点をマークした。奮闘実らず、渡辺の所属チームとの直接対決は19年12月の初対戦から5戦全敗となった。

 八村、渡辺がそろって2桁得点するのは初だ。2人は日本、フィリピン、インドネシアが共催する今夏のW杯(8月25日~9月10日)に出場する日本代表の主軸。ともにNBAとの兼ね合いで、チーム合流は本大会の事前合宿からになる見通しだが、世界最高峰リーグで出場機会を増やして個々のレベルを上げることは、日本にとって何よりの強化になる。八村は「レイカーズは常勝の組織。もっとゲームに勝ち、プレーオフに進み、優勝するのを助けたい」と決意を新たにした。新天地で刺激的な経験を積んだ先に、17年ぶりに日本に戻ってくる夏の祭典が待っている。

続きを表示

2023年2月1日のニュース