慶大ラグビー部新監督に06年度主将の青貫浩之氏「日本一を目指すことから逃げない」

[ 2023年1月11日 14:25 ]

慶大ラグビー部の新監督に就任する青貫浩之氏
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 慶大ラグビー部は11日、横浜市の慶大下田寮で会見を開き、今年度まで2期4年務めた栗原徹監督(44)の退任と、FWコーチで06年度主将の青貫浩之氏(38)の監督昇格を発表した。任期は2期4年が基本路線。来年度の就任だが、今月14日の新チーム始動から指導を開始する。

 会見冒頭で青貫氏は「(卒業後は)一般のサラリーマンをしていた。最新のラグビーやコーチングはできないかも知れないが、魅力的な人間を育て、組織をつくり、慶応らしいラグビーを体現したい。まだ私も40歳にいっていない未熟者。学生と一緒に成長したい」などと抱負を述べた。

 茨城県出身の青貫氏は、清真学園高で全国高校ラグビー大会(花園)を経験。01、02年度には高校日本代表やU19日本代表にも選出された。03年4月に慶大に入学し、06年度には主将も務めた。元日本代表のWTB山田章仁(リーグワン九州)は1学年後輩にあたる。

 卒業後は当時のトップリーグで選手を続ける選択肢もあった中、「慶応以外でラグビーをしたいという気持ちにならなかった」として味の素に入社し、ビジネスマンとして活躍。タイ赴任時代は1000人もの現地語しか話せない営業部隊を統率するため、タイ語を習得して現在も読み書きに不自由がないレベルだという。

 監督就任にあたっては、その味の素も3月末をもって退社する。退路を断って150人を超える学生を指導する立場となるが、「タイでマネジメント業務をしたことは財産になっている」と社会人経験を生かす考え。ヒト・モノ・カネで苦戦を強いられている近年の慶大だが、新監督は「一番大事にしたいことは、日本一を目指すことから逃げないこと。日々、日本一の取り組みにこだわる。ラグビーで言えばディフェンスを軸にスコアを重ねて、少しでも上に行って、日本一に挑戦したい」と話した。

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