豊昇龍 会心3連勝!三役以上で唯一無敗キープ 「集中して落ち着いて」御嶽海を寄り切り

[ 2023年1月11日 04:33 ]

大相撲初場所 3日目 ( 2023年1月10日    両国国技館 )

御嶽海(左)を寄り切りで破った豊昇龍(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 関脇・豊昇龍が元大関の御嶽海を寄り切りで下し、三役以上でただ一人無傷の3連勝を果たした。九州場所では11勝をマーク。大関獲りの足固めの場所で好調を維持している。大関・貴景勝は大栄翔を突き落としで退け、2勝目。関取最年長38歳の平幕・玉鷲が元大関の関脇・高安を破って3連勝とし館内を沸かせた。全勝は豊昇龍、玉鷲、先場所優勝の平幕・阿炎ら7人。

 破壊力満点の攻めだった。両前みつを引きつけながら豊昇龍が走ると御嶽海は何もできずに土俵を割った。観客の歓声を浴びながら花道を悠然と引き揚げ「しっかり集中して落ち着いて取れました」と納得の表情。土俵下の佐渡ケ嶽審判長(元関脇・琴ノ若)も「あれだけ引きつけられたら御嶽海も何もできない」と感心する会心の勝利だった。

 昨年末の力士会での計測では体重が6キロ増加して146キロになった。1年前より14キロ増だが、それ以上の重厚感を漂わせている。普段から稽古量の多さは目立っていたが、食事の量を増やすなど増量計画が実を結び肉体改造に成功。「量ったら重いなと思った。厚みが出てきた」と場所前には手応えを口にしていた。

 この日、2015年にモンゴルから一緒の飛行機で来日したジャミン少年こと朝白龍が前相撲でデビューし白星を飾った。柏日体高(現日体大柏高)相撲部で切磋琢磨(せっさたくま)した戦友だけに「性格とかジャミンのことは全部知っている。早く上がってきてほしいね」と刺激を受けている様子だ。

 昨年九州場所で11勝を挙げ、今場所は大関獲りへの足固めの場所となる。3日目を終えて三役以上でただ一人無敗を守り「明日からも一日一番大事に取って勝つだけ」と気合を再注入。連続2桁どころか、初の賜杯も手に届きそうな勢いだ。

続きを表示

2023年1月11日のニュース