【前相撲】長村が高校横綱・豪ノ湖に完勝　新弟子たちが早朝から激戦　全取組結果

大相撲初場所4日目 （ 2023年1月11日    東京・両国国技館 ）

＜大相撲初場所4日目＞前相撲で豪ノ湖を攻める長村（左）（撮影・西海健太郎）
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　前相撲の2日目が行われ、高校相撲で活躍した実力者同士の熱戦が展開された。

　全国高校総体8強の実績を持つ静岡・飛龍高の長村（18＝木瀬部屋）が、埼玉栄高の高校横綱・豪ノ湖（18＝武隈部屋）を破った。突き押しを得意とする長村が張り手も交えた激しい突っ張りで終始攻め続け、右へ回り込む豪ノ湖を土俵下まで突き倒した。敗れた豪ノ湖は「前に出れてなかった」と悔しそうな表情。同学年対決に「勝ちたいという気持ちが強くあった」と闘志を燃やしていただけに悔しい結果となった。

　全国高校選抜大会3位の実績を持つ桑原改め聖富士（18＝伊勢ケ浜部屋）はこの日2番取った。拓大卒のジャミントクトホ改め朝白龍（24＝高砂部屋）に敗れた後、甲山親方（元幕内・大碇）の長男で埼玉栄高の齋藤成剛（17＝伊勢ノ海部屋）と対戦。齋藤が鋭い立ち合いから引いて少し呼び込むと、聖富士がそこを逃さずに左を差して一気に前に出て押し出した。この2人の高校時代の対戦成績は1勝1敗。昨年3月の全国高校選抜大会の団体戦決勝で聖富士が勝利、昨年10月の国体の団体戦準々決勝で齋藤が勝利していた。敗れた齋藤は「今日は勝ちたかったです。引かずに前に出る相撲を取りたいです」と悔しがりながら明日以降へ前を向いた。

　▽4日目　前相撲結果
○朝白龍（寄り切り）聖富士
○長村（突き倒し）豪ノ湖
　飯間（上手出し投げ）豊稀錦○
　宮地（寄り切り）小林○
　齋藤（押し出し）聖富士○